story67〜最悪な悲劇〜 ページ34
挑発するかのように煽りを連発する奴に、怒りを露に拳を震わせる緑川。
置いてけぼりにされているアタシらには何故こうなっているかなんて見当も付かないのだが。
ヒロト「何がどうなってるの…？…あの"目が冴える蛇"が…一体何を…」
そんな緑川の様子を見かねてヒロトがそう尋ねる。
すると緑川は相変わらず拳を怒りで震わせながら、こうポツリと呟いたのだ。
緑川「アイツは…"目が冴える蛇"は…"カゲロウデイズ"を起こしてる奴だ…ｯ!!」
その一言に奴を除く皆が衝撃で息を呑んだ。
奴がまさかあの"カゲロウデイズ"を起こしているだなんて…緑川がそうなるのも頷ける。
そうしていると何やらそれに不満があるらしい奴が、こんな事を付け足す。
冴蛇「あ〜違うなァ？俺は確かに"カゲロウデイズ"を利用し"願い"を叶えようとしているが…厳密に言えば"カゲロウデイズ"を引き起こす元凶となっているのは…他でもないソイツだ」
そう言いながら奴は懐から何やら取り出し、アタシらの方へとそれを向けた。
それは…鈍く黒に光る拳銃だった。
そしてその矛先は…ある一点へと向けられればそのまま火を噴いた。
風丸「…え…？」
ﾊﾞｧﾝｯ！！！
拳銃の音が室内全体に轟けば、後に暫くの静寂を迎える。
その中で銃の矛先となっていた方へと視線を向けるとそこには信じ難い光景があった。
風丸「あ…あぁ…ｯ!?…し…シロ…ｯ!?」
シロ「…う、ぐ…!!」
風丸へと放たれた銃弾は咄嗟に飛び出し庇ったシロの腹部に命中し、その箇所を紅く紅く染め上げていた。
銃弾を受けたシロはその場へと膝を着く。
全員「シロｯ!!/シロくんｯ!!/シロさんｯ!!」
皆がそれに気づきシロの元へ駆け寄ろうとするのを、銃による咆哮でそれを制止したのは"目が冴える蛇"である。
冴蛇「"目を醒ます"…やはりお前は"また"そうやって庇うんだな…全く、お前はやはり愚かだ…」
そう意味ありげな事を呟きながら奴はシロに近づく。
そしてシロの傷口に手をかざせば、そこへと手から黒い蛇を放ち噛み付かせた。
シロ「ｯ…!?がｯ…!!」
A「アンタ…シロに何を…!?」
苦しむシロを見てアタシがそう問えば、奴は見てろとでも言うようにニヤリと嗤った。
すると…あの黒い蛇はシロを一瞬にして飲み込み、そして気付けば奴はシロの中へと吸収されていた。
そして黒が晴れると…そこに居たのは完全に黒に染まり、こちらへと紅い眼光らせ嗤う"シロ"だった。
いや…"目が冴える蛇"がそこには居た。
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＊彩葉＊(プロフ) - 最終章についてですが、年が明けると同時に執筆開始していこうと思います〜！ (2021年12月25日 10時) (
レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - ユッキーさん» いえいえ〜！喜んでもらえて良かったです！！ (2021年11月3日 22時) (レス) @page40 id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - 氷浦貴利名君が出てきただと…!?僕の押しキャラーー!ヽ(=´▽`=)ﾉありがとうございますm(_ _)m (2021年11月3日 17時) (レス) @page17 id: 81b38530d7 (このIDを非表示/違反報告)
＊彩葉＊(プロフ) - さくらもち。さん» ｱｯｱｯありがとうございます…!!!お待たせしてしまって申し訳ない…!!これから更新頑張ります〜!!! (2021年8月23日 1時) (レス) id: d15a7c9b5b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち。 - 復活おめでとうございますー！待ってました！！更新頑張って下さい！！応援しています！！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: be142694a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊彩葉＊ | 作成日時：2021年8月22日 17時
