【イナイレ】夏色デイズ. 【カゲプロパロ】 (ページ22)

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memory18～"カゲロウデイズ"～ページ22

A「……『カゲロウデイズ』？何だよそれ？」

頭に？を浮かべたアタシは、神妙な顔をしている基山に聞く。

そのカゲロウデイズとやらが、何で霧野の目に関係するんだよ？

涼野「説明が難しいのだが……簡単に言えば『終わらないセカイ』だろうか」

A「……終わらないセカイ」

そんな世界、気味悪くて仕方ねえな。

A「それで、カゲロウデイズに霧野が接触したって言ってたが……それがあの目に何で関係しているんだよ？」

南雲「アレは目の能力の前兆だ。つまりは……コイツは目の能力者になりかけてるって事だ」

涼野「カゲロウデイズはな……死んだ二つの命を飲み込み、そのセカイに閉じ込める。そこで何度も何度も最悪な結末を繰り返して、最終的には死んだ命の片方を選び、『目』を与えて元の世界に戻すんだ」

何だそれ……？そんな事する意味が全く分からない。

死んだ二つの命を飲み込んで、その片方だけに目を与えて元の世界に返すとか…。

ん？待てよ？目を与えられてこちらに返されたのが霧野だとすれば…カゲロウデイズに残された奴がいるはずだ。

A「だとしたら……カゲロウデイズには誰かが残されてるって事になるよな？」

基山「そうなるね。恐らく、霧野くんと誰かは何らかの形で命を落とし、カゲロウデイズに飲み込まれた。そして霧野くんが選ばれて『目』を与えられ返された。あちらにその誰かを残して……ね」

仮にそうだとしたら…霧野が言っていた事にも納得がいく。

アイツ…それが霧野と一緒に飲み込まれた奴なんだろうな。

…ふと思った。ここにいる奴は全員目の能力者だ。

つまりは…全員カゲロウデイズに接触しているはずだ。

A「なあ……アタシらもカゲロウデイズに接触してるよな？」

基山「そうだね……。俺は母さんと死んだ時に」

涼野「私は家が火事になった時に」

南雲「俺は強盗に襲われた時に」

A「ああ～……もういい、分かった」

聞いてみれば、案外キツイ過去あんのなアンタら…。

あ？ふと違和感を感じる。

アタシも目の能力者、つまりは死んでカゲロウデイズに接触している。

でもアタシには死んだ記憶がない。

あれ…？何でアタシ目の力、持ってるんだ？

アタシが思考を巡らせていると、

鬼道「……戻ったぞ」

鬼道らが丁度戻ってきた。

基山「あ、お帰り～……て、え？その子……誰？」

見知らぬ男を連れて…だが。