【名探偵コナン】公安少女は潜水する - 黒鉄の魚影 -

潜水 - 26 ページ26

『コナンくん平気？』

コ「離せ！オレに触るんじゃねぇ！！」

『ッ！』




掴んだ身体を払い除けられさっき男にやられた腕に直撃し痛みが響く。
そんな事も気に停めず再び息を大きく吸い海の中へ潜り消えていく
ズキズキと腕の痛みで上手く動かせず浅めの範囲で再び海へ潜る
イヤホンは水没し音は何も拾うことが出来ない。防水にしていなかったのが運の尽きだった




『！』




息がもたず海面へ顔を出すと海中からゴウンゴウンと地鳴りのような低音が聞こえてきた。
聞いた事のない音に周囲を見渡すも何も見えず嫌な予感が身体をさまよった。
徐々に波が高くなり初めて音が近付いてくる




『─────！！なに、あれ…』




波濤の中から姿を現したのは巨大な黒いクジラのような艦体に思わず息を飲んだ。

潜水艦？
いつからこんな物が……




『ってやば…！』




呆気に取られていた私に高波が遅いかかり潜水艦と反対側、海岸に向けて泳ぎだす
しかし波のスピードが速くあっという間に呑み込まれてしまった──────。

























『ｯは！！ゴホッ…！っ、ハッ……はぁっ………ｯ』




波に飲み込まれたが何とか命からがら救われた。
江戸川くんとも離れ海水を含んだ服が重い
髪から流れる海水を袖で拭い絞れるだけ海水を絞り出し前髪をかき上げる




『っくそ…守れなかった……拉致される事を分かってたのに…ｯ』




悔しさで岩壁を殴る
痛みが膨れるがそれよりも悔しさだけが溢れる
自分の不甲斐なさに苛立ちが溢れ再び岩壁を勢いよく叩いた。




『この落とし前は私がつける………絶対に奪い返す…ｯ』




自分のやらかした事は私自身で片をつける

決意を固め、海岸に向け泳いでいた時に見つけた江戸川くんのスケボーを使い、1度ベルツリーホテルに戻ることにした。

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