【名探偵コナン】公安少女は潜水する - 黒鉄の魚影 -

潜水 - 23 ページ23

蘭「哀ちゃんを返しなさい！！」




毛利さんの拳が男に伸びるがスッと躱される
その流れでもう片手の拳をふると肘で受け止め拳を振り返される
そんな拳を後退して躱し左足で蹴りを入れたが止められ空中で一回転し男の首に蹴りを食らわし、その蹴りを食らった男がこっちの近くに止まっていた車のボンネットに飛んできた。
首を抑え立ち上がる男と至近距離で目が合い、私に向けて拳が降ってきた。
両腕でガードし、拳の重みで少し後ろに押され1、2歩下がる




「構うな行くぞ！」

『行かせない…！！』




車に乗り込もうとする男に拳を伸ばす
車内から取り出したのか棒のような物が飛び出し私の手に直撃しミシッと嫌な音が聞こえた。
ぐっと痛みを耐え左足を軸にして右足を振りかぶった




コ「A後ろだ！！」

『ｯ！グッ…！！』




江戸川くんの声で軸にしていた左足で地面を蹴り上げて身体を茂みへと押し出した。

その瞬間車のサイドミラーに銃弾が直撃して壊れ転がる。
背後に視線を送ると江戸川くんが毛利さんを押したのか車の影に身体が重なり弾道からは外れたようで胸を撫で下ろした

車のエンジンがかかり車が動き出しハッと車に視線を送るとニヤリと笑う男の姿が見えてプツッと何かが切れたような気がした。

銃で撃たれる可能性もお構い無しに足を踏み入れ、サイドに腕を伸ばし掴む。
その瞬間助手席の扉が開き、車内から拳銃が飛び出てカチッと言う音と共に「死ね」っと再び笑みを向けられ地面を蹴り腕で体重を抑え空に向けて拳銃を蹴り上げた

それと同時にアクセルを最大で踏み込まれ車から手が離れ地面に身体を打ち付けられる




『ｯｶﾊ…！』

阿「新一、乗れ！」

コ「サンキュー博士！」

『っ！く…待って！私も行く！』




車に乗り込んだ江戸川くんを追い後部座席の扉を開けて乗り込んだ。
私を見て頷いたかと思うとメガネに触れ何かの機能を起動させた




コ「良かった。探偵バッジは持ってる見てぇだ」

阿「…………なぜ哀くんが…っ」

『バレたんだよ。灰原さんとシェリーが同一人物だって』

阿「なんじゃと！？」

コ「！その話をどこで聞いた…！！」

『それよりも先に灰原さんの略奪。いいから追いかけて。』




助手席から舌打ちが聞こえたが、イヤホンを耳に当て灰原さんにつけた盗聴器から聞こえる音に耳を傾けた。

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