【名探偵コナン】公安少女は潜水する - 黒鉄の魚影 -

潜水 - 18 ページ18

白鳥さん達とメインルームに戻った瞬間、エンジニア達に牧野さんが事情を説明した。
「直美が拉致された！？」と叫んだグレースの声に他の人達がざわついた。




牧「しかも……我々の中に犯人の共犯者がいるかもしれない」

レ「なんだそれ！バカげてる！！」

コ「ハッチの操作ログを調べたらどうかな？」

白「操作ログを？」

コ「うん！それなら誰かが開けたか分かるから……犯人も特定できるんじゃないかな？」

エ「よく知ってるね。まあ既に調べたけど、ログはなかったよ。」




キーボードを操作し、巨大モニターにシステム操作ログが表示されたが映像時刻と合致する操作時刻は見当たらなかった。
そんな中、私は皆の目を盗みメインルームから出る。
片耳にイヤホンをさして江戸川くんにつけた盗聴器で中の音声を聞きながら降谷さんに電話をかけた。
出るかどうかは賭けだったが、5コール目でコールが切れ降谷さんの声が聞こえだす。
でも様子がおかしく、誰かと話しているようだった。
耳をすまして聞いていると男の声で「シェリー!!」と鮮明に聞こえて来た。




『シェリー……お酒…？』

「隣のガキ……似てるな」

「………子供時代のシェリーかしら？」

「いや、最新の画像だ。奥の野郎の手元を見ろ。最新の機種だぜ？」

「……なるほどね」

「つまりどういうこと？」

「まさかこのガキがシェリー！？」




なに、何の話し…？
シェリーって……バーボンと同じ、お酒の名前だとすると電話越しの人が言っていた子供がシェリーと同一人物ってこと
つまり、降谷さんがここに来たのは、直美さんの作った老若認証を得たいが為、その "シェリー" という人物を探す為……

どういう意図で私にこの話を聞かせたのか分からなかったが、降谷さんに問い詰める内容を恣意的にも知った為電話を一方的に切って再びメインルームへと戻った。

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