【名探偵コナン】公安少女は潜水する - 黒鉄の魚影 -

潜水 - 13 ページ13

牧「ご足労おかけました。こちらがメインルームになります。」




エレベーターに乗り暫く歩いた先の扉が両側に静かに開く。
最初に目に飛び込んできたのは、すり鉢状になった部屋の中央にある巨大なモニター
眼前に広がる大空間に「おぉ、広い…」と白鳥さんが声を漏らす
天井近くまである巨大モニターを取り囲むようにコンピュータを制御するコンソールがずらりと並べられ、壁面の強化ガラスからはライトアップされた海中のパノラマが広がっている。




牧「では、メインスタッフを紹介させてください。
フランス出身のグレース、ドイツ出身のレオンハルト、インド出身のエド。そして直美・アルジェント……以上がエンジニアとして任務に当たっています。」

レ「ケッ、ここはインターポールだろ。なのになんで日本の警察がいる！」

グ「フランクフルトで侵入事件があったからでしょ」

牧「うちも何かあったときのために、警視庁に来てもらったんだ。それと公安の方もね。」

レ「はあ？公安だあ？」




チラッと牧野さんが私に視線を送るのを見て小さく頭を下げる。
そんな私をジッと見つめてフッと視線を逸らされる




レ「最新技術を日本の警察にだけ公開するなんて、不公平じゃねぇか！」

牧「日本はインターポールの加盟国だ。必要があれば技術を提供するのは当然だ。」

レ「ﾌﾝ……ここのトップが日本人だから、日本いびきってわけか」

牧「なｯ…！！」




ここの環境は少なくともいいとは言えないらしい。
レオンハルトの日本人差別がよく目立つ…、職員までの個人情報を知りたいとは思わないから追求はしないけれど




エ「あのさぁ、そろそろ時間じゃない？」




言い合いをしていた牧野さんとレオンハルトとの間を切るように、エドが声を放つ。
巨大モニターに映し出された時計を指さす
「あっ！」と腕時計を見て「総員、配置につけ！」と牧野さんが指示を出した。
仕方ない。という形で各自コンソールに向かう。




牧「すみません騒々しくて…レオンハルトはここに来るまでヨーロッパ各国の警察と色々あったらしくて」

『警察と…？』

牧「えぇ………ファーストアクセス！」




巨大モニターの時計が10:00:00になると、ヨーロッパの警察所管の防犯カメラ映像が瞬時に集まった
そして、わずか10秒程で【Connect】の文字が表示されると、画面が切り替わり、ヨーロッパの防犯カメラ映像が次々と映し出された。

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