秘刀 - 14 ページ14
カドクラが宿泊するホテルのロビーでは、
体格の良い外国人の男たちが一般客をチェックしていた。さらに、カドクラの部屋の前には、手下の男が2人立っていて、廊下の見回りをする男もいる。
中「警視庁捜査二課の中森だ」
カ「ようこそいらっしゃいました！」
カドクラの部屋に怪盗キッドより、「刀を二本頂戴致します。」と予告状が届いた事を何処からか知った中森警部がカドクラの部屋に1人で訪れたらしい。
中森警部から名刺を受け取ったカドクラはきょとんとした顔を向けた。
カ「はて、予告状？一体なんのことだか。第一この部屋に、怪盗に狙われるようなお宝などありませんよ。」
中「それにしては随分と物々しいじゃないか」
カ「あれが気になるかね…？フフッ、だが気になると言えば、なぜたった一人で乗り込んで来られたのか……警視庁の警部さんでしょう？部下はどうされましたか。」
カドクラの言葉に中森警部は答えなかった。
手下のナチョが何処からか刀袋を持ってきたかと思うと、片膝をついて袋から刀を取り出しカドクラに手渡した。
カ「これは私の愛刀でね。無銘なれど切れ味は逸品……。お前が狙うナマクラ刀とは違うんだよ！
カウンターの名刺を払い飛ばしたカドクラは、中森警部の鼻先に舞った名刺を鞘から抜いた刀で一刀両断する。
中森警部は身を引き、切っ先をかわすと同時に、指に挟んだ煙幕弾を投げた。
一瞬にして、白い煙幕が辺りを包み込んだ。
カ「おのれ！」
「ボス！」
カ「逃がさんぞ！！」
白煙の中で、カドクラは目を凝らした。
充満していた白煙が徐々に薄れて窓際な西日に照らされた人のシルエットが見えてくる。
それは、中森警部の変装を解いて、純白の衣装に身を包んだ怪盗キッドだった。その手には金庫から盗んだ二本の刀。
窓ガラスを鞘先で思いっきり切り打ち、突風が吹き込む
室内にガラスの破片が、飛び散りカドクラたちが怯む中、キッドは窓から外へ飛び降りた。
落下するキッドの背中からハンググライダーの翼が勢いよく開いて上昇し、
ハンググライダーは大きく旋回して海の方へ飛んで行った。
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みらい@ﾏｻｲ(プロフ) - オチ投票締め切ります 完結まで残り﹣話 (5月4日 4時) (
レス) id: b5937c566a (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - 初コメ失礼します。楽しく読ませていただいています🌸オチはキッドに一票でお願いします〜。 (5月3日 23時) (レス) id: 1d2c0f1716 (このIDを非表示/違反報告)
Syuka(プロフ) - 初コメ失礼いたします♪福城くんへ投票させていただきたいです(; ;) (5月3日 0時) (レス) @page37 id: d1cdad2f3c (このIDを非表示/違反報告)
りか - コメント失礼します！オチはキッドに一票です！お願いします！ (5月2日 16時) (レス) id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
MAHI(プロフ) - コメント失礼致します！オチはキッドに一票お願い致します！！ (4月28日 16時) (レス) @page37 id: 7956d3fba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みらい@ﾏｻｲ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時：2024年4月12日 13時
