【名探偵コナン】初めてを職場の上司で卒業したようで…？

16話 ページ16

『というわけで新しい条約も守ってもらいます！』

降「ふん………A。少しこっちにおいで。」

『は…な、なんで……』

降「いいから」





家に帰り、降谷さんが帰って来たと同時に壁に条約書を壁に叩きつけた。
そんな私にお構いなしに降谷さんに呼ばれ、嫌な予感がしつつも近づくと、後頭部を引き寄せられ首にまた吸い付かれた。





『ひっ！』

降「敬語。」

『ｯだぁあ！忘れてたァァァァ！！！』





職場の後だとどうしても忘れるんだよなぁあ！
キスマーク以外の罰にしてもらわないと私の首が死ぬｯｯ…！！





『…………首が真っ赤になるぅ…』

降「それなら罰をなしにでもしようか？」

『えっ！ほんとに？！』

降「あぁ。Aが望むならな」

『まじすか！あっ、鞄と上着貰いますね。』

降「んっ？はい、ありがとう助かるよ」

『どうもです』

降「でも、そうだな……名前だけは呼んで欲しいかな。折角夫婦になったんだし」

『降谷さん………』





しおらしそうに言う降谷さんに一瞬グッと揺らいだけど、よく考えたら私結婚に同意してないわ。
ほぼ強制だもん。理解するまでに手続きとか全部終わってたんだもん。
つーか、納得してないのに受け入れてどうすんだよ私。





降「名前呼ばなかった時点でお仕置きな！」

『元も子もないなおい。』

降「安心してくれて構わないよ。キスマーク以外の事だからね」

『心配要素しかねぇな』

降「おっ、いい匂い…今日はカレー？」

『………はい。そうですね…』

降「わぁ〜、楽しみだな〜」

『……………』





こんな純粋無垢な瞳よく出来るな…
………まぁ。敬語の罰が無くなっただけでも良かったとするかぁ…
流石の降谷さんにも優しさが────





降「じゃあA。一緒にお風呂入ろっか。強制で！」





前言撤回
優しかねぇわ。

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