15話 - 思い出2 ページ15
伊「おっ、これ懐かしいな〜」
萩「あ!本当だ、卒業アルバムみたいにしようぜって書いたやつだっけ?」
諸「えっ、なにこのイラスト…」
松「これ?零」
降「嘘だろ」
伊「バケモンじゃねぇか…」
松「最高傑作だろww」
皆で書いた寄せ書きらしい物に、昔を感じ皆で笑い合う。
あれから約6年程経過して、写真も今とあまり変わってないように見えた。
『………』
そんな中ジッと自分が書いたメッセージを眺め指でなぞるAの表情にフと視線を向けた。
さっきまで笑っていた表情が消え呆然としたまま涙を流していた。
降「A…!?」
『………えっ』
降「だ、大丈夫か…?」
諸「と、とりあえずハンカチ使って…!」
『えっ、な、なんですか急に…!』
自分が今どんな状況なのか理解出来ていないのか、
ハンカチを差し出す景にビクッと身体を揺らし僕の方から景に視線を向けた。
不思議そうな視線を皆がAに向け、松田が「A、今、泣いてるぞ…?」と声をかけた。
松田に指摘され、自分が今涙を流している事に気が付いたAは指で目元を撫でる
『あ、あれ…なんで………』
けれどなぜ自分が泣いているのか理解できず目元を手で擦りだすAに景が再びハンカチを差し出した。
次々と流れ出てくる涙に戸惑いを隠せないのか、景からハンカチを受け取り目元を抑える。
伊「A、大丈夫か?」
『わかっ…ら、ない………覚えてなっ、い、ハズなのに…ッ!』
諸「……多分、記憶に残ってるんだ。これを書いた記憶が…。脳は覚えていなくても心が。」
萩「それだけ、このメッセージに感情が詰められてたんだろ」
松「なんせ、メッセージを書こう!って言ったのはAだもんな」
伊「あぁ〜確かにそうだったな!」
降「Aが僕達に提案したんだ。今、この瞬間を1ページとして残そうって…。だからその時の感情が返ってきた。」
Aの頭を撫でると、ゆっくりと涙を流したまま前を向いた。
その顔は涙でぐちゃぐちゃになっていたけど、出会って一番良い表情をしていた。
それは僕以外も同じ気持ちだったのか僕と同じようにAの頭を撫でた。
その時に見せた笑顔は過去と変わらない、正真正銘Aの笑顔だった
〈卒業してもまた皆で集まってバカしたいな……このアルバムと同じ事を何年も変わらずに。あっ、お酒は零の奢りだからね!笑 A〉
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降谷の嫁。。(プロフ) - えー (2023年1月12日 11時) (レス) @page16 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
赤井秀一(プロフ) - 実に面白い。。降谷くんがんばれ! (2023年1月10日 11時) (レス) id: 4c06de93fc (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらい@マサイさん» 組織にいたのはヒロの妹だったも素晴らしい作品ですよ! (2023年1月5日 23時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - 降谷の嫁。。さん» 嫁ちゃんだ…!やっと私の元に🥹 勝手に嫁ちゃんがコメントしてる作品は人気作品と認証してます…。 好き言って貰えて感激です🥲💕︎ (2023年1月5日 20時) (レス) id: 2f0572d427 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらいちゃんの作品好きだわ^_^ (2023年1月5日 18時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年1月5日 15時