【名探偵コナン】オークションに潜入するとずっと連絡の取れなかった同期が出品されていた (ページ12)

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12話 - 集合ページ12

『降谷さん。私この格好でいいですか？』

降「えっ？うん？そのままで良いよ」

服の裾と髪先を掴みながら聞いてくるAに少し疑問を感じつつも返答すると、一瞬Aから笑顔が消えたような気がした……

前日アイツらに「会うなら明日」とメッセを送り伏せていたままだったメッセージを開いた。
案の定と言えば良いのか、全員から「明日行く」と送られて来ていた

4人で時間を合わせて、その時間がもうすぐだ。

安定していない状況のままAとアイツらを合わせるのは少々不安は残るが、それよりもAを見たアイツらの反応が楽しみで気を抜くと頬が緩んでしまう

降「A。昨日僕が会って欲しいって言った人が居ただろ？」

『ぇ…はい？』

降「実はその人達」

アイツらが来る前に、アイツらの事を話そうとした瞬間僕の家のインターホンが鳴った。
「ちょっと待ってて」とAを制止して玄関へ向かう。
扉を開くと雪崩のようにアイツらが僕に詰め寄ってきて尻もちを着いた

降「ぃっ、ｯ〜〜…!!」

諸「零！A元気！？」

松「降谷！あんな説明で納得いくか！！ちゃんと説明しろ！！」

萩「オークションって！つーか一緒に住むとかってなに？！」

伊「今は大丈夫なんだろうな！！」

降「ちょｯ、ちょっと落ち着けって！全員で騒ぐな！」

床に座り込む僕に寄って集って来る皆を手で引き離す
大きく息を吐き立ち上がる

降「それと、Aに会っても僕にしたように問い詰め禁止！僕達の事は記憶にないんだ。分かってるな」

伊「っ……そ、う…だな………」

諸「ご、ごめん…少し、いやかなり戸惑った……」

降「分かって居るならそれでいいんだ。とりあえず入って」

靴すら脱いでいない皆に中に入るように勧める
僕が先を行く中で後ろを着いてくる皆に視線をチラッと向けリビングへ向かう

降「A。さっき言った…って！何してるんだよ！！」

扉から顔を出した時さっきまで着ていた服を脱ぎ下着姿で正座して座っているAが居た
急いで扉を閉め「入ってくるな」と皆を静止してAの横に綺麗に畳まれた服を無理矢理着させる

『降谷さんが私に優しくしたのはこの為なんですよね？』

降「は？」

Aが真っ直ぐな目で僕の目を見つめる
さっきまで見せていた笑顔が、貼り付けられた物だと分かる程に…