【名探偵コナン】ただ下着を履き忘れただけなのに

6話 ページ6

燎「今日は1年と2年の合同訓練を行う！」

鬼「2人1組のペアを作れ。誰を選ぶかは好きに決めて構わない。なお1年と2年で組むことを条件にだ！では開始！」

「A遅いな……もうとっくに授業始まってんのに………まっ、私が心配する事ないっしょ！組む人さーがそ！！」





合同訓練が行われている事すら露知れず次々とペアが組まれる中、私は廊下をダッシュしていた。





『やばいやばいやばいやばいやばい！！！寝坊したぁああぁああ！！！』





こっそり持ってきたゲームしてたら教官にバレて長時間説教とゲーム没収食らってたら寝坊した……！！！
私この小説のヒロインよね！？！！寝坊ばっかするヒロインって酷すぎんだろ！！
え、待って、そもそも私ってヒロイン？？？あれ？？？？ヒロインって何？？？？？





『そもそも私が主人公とか誰が決めた？？あーダメだ……昨日の転生悪役令嬢ゲームのせいで思考がバグってやがんぜ！』





ゲームと現実は区別しようね！
ってちげえ！私そんなこと言ってる場合じゃない！！





『も！もうすぐグラウンドだぁ！！』





多分初日の遅刻よりスピードが出てるであろうスピードで校舎を分けグラウンドに出る。
視線に入った景色に疑問を覚えた……

え？人多くね？？？？
待って、見たことある金髪が見えるの気のせい？？？

大丈夫……落ち着いて。ゆっくり紛ればバレないはず、いや、絶対バレない！最大限に影を薄めるんだ！！





松「何やってんだ、A」

『お前はエスパーかなにかか？？』

松「あ"？」

「やほ。Aまた遅刻？？」

『ゆーき？！な、なんでこいつと！』

松「よっぽど俺にばらされてぇみたいだなぁ、A」

『すみませんｯ！！』

「Aも早くペア組みなよ。今日は先輩と合同訓練らしいから」

『何それ聞いてない！！』

「ちな私は松田先輩とペアだよ」

『なんとｯ』

「あっ。いた。1年A。僕とペアを組まないか？」

『ふるｯｯ！？』




私が教官に見つからないようにこっそり松田とゆーきと話していたら、後ろから声をかけられて肩を揺らした。
ゆっくりと振り返ると、例の先輩、降谷零が立っていた。

さっき目があったのは幻じゃなかったのか……ｯ！





降「ダメか？」

『ひ！ひえｯ！問題なく？！』

降「決まりだな。」

『わっ！』

降「いこう。」





腰を掴まれ体を引かれる。
行動がスマートすぎて惚れかけた。死ぬ

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