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29話 ページ29

松「A…今……」

『……ぇ…あっ……い、いや、ッ………そッ……その……』

松「っ……ッ!………………A……んっ。」





スッと、私に手を差し出す。
私はスマホを下ろし松田に近づき、差し出された手を小さく握った。
きっと花火が終わったんだろう…、薄い街灯の光が差し込んだ





『…………わたッ……私……最初は…分からなかったんです………松田さんとの出会い方も最悪だし…立場とか、態度とか……いい印象を持てなくて…』

松「…………おう。」

『ある友人に言われて気がついたんです……私、そんな日々が楽しくて…満足してたんだって……』

松「………おう…」

『松田さんと関わりが無かったここ1ヶ月……普通の生活を出来て嬉しかったのにどこか穴が空いたような感覚で…………』

松「…………」

『物足りなかった…………だから私ッ………松田さんに告白された時、凄く嬉しかったです……松田さんの事好きだ、って思えたんです…!』





握る手が強くなる…

私、今何言ってるんだろ……ただ伝えたい…………好きだって…大好きだって……ッ





『好きなんです……っ…………私……、松田さんが好きッ……』

松「…………A」

『ッ……んっ…………』

松「嫌な事ばっかりして悪かった………。でも、好きだって気持ちに嘘はねぇ……。」





知らない間に涙を流していたみたいで、濡れた頬を撫でられる。
少し赤くなった頬が、薄い光の中で私に視線をさす






松「Aからの返事、ちゃんと聞きたい」

『んっ…ぅ…………私も……松田さんが好き…ですっ……こちらこそお願いします…ッ』

松「おう…!」

『うわッ……!わっ!』





腰を抱き抱えられくるっ、と何周か周り、止まったあと…松田さんの唇が触れた
それと同時に、まだ残っていたであろうフィナーレの花火が大きく花開いた────

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設定タグ:名探偵コナン , 警察学校組 , 松田陣平   
作品ジャンル:恋愛
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月見(プロフ) - みらい@マサイさん» はい!末永く!! (1月21日 18時) (レス) id: a8d5a980d3 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - 桜神さん» 桜神さんだ!自分のペースでしていくので、機会があればお願いします(笑) (1月21日 17時) (レス) id: 98691296bc (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - 月見さん» ありがとうございます!!頑張ってドンドン出していくので永久にお願いします(笑) (1月21日 17時) (レス) id: 98691296bc (このIDを非表示/違反報告)
桜神 - みらい@マサイさん» 完結お疲れ様でした。次のお話も読めたら読ませていただきます。これからも応援してます。 (1月21日 16時) (レス) id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 完結おめでとうございます!!とてもキャラクターたちに躍動感があって読んでいてとてもおもしろかったです!!新作など楽しみにしています!! (1月21日 11時) (レス) @page30 id: a8d5a980d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212  
作成日時:2024年1月7日 6時

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