【名探偵コナン】ただ下着を履き忘れただけなのに

23話 ページ23

諸「それで。ドロドロってなにかあったの？」

『デロデロっす諸伏先輩』

諸「うん。どうでもいい」

『いい笑顔だこと』

諸「重要なのは内容だろ？」

『…………まぁ』

諸「んえ？んっ……デロデロって？」

『なんか甘いって言うか……優しくなったって言うか………なんというか？』

諸「………………Aに対してって事…だよね？」

『いえす』

諸「普通に焦ってるんじゃない？」

『え、何に？？』

諸「周りに」

『ちょっとよく分かんない』

諸「ん〜〜…………」





焼き魚を食べながら
困ったように首を傾げる

多分この人もこの相談から離れたいんだろうな……
そんな顔してるし





諸「例えばさ、周りが急に成長して差が凄く出来たら焦るだろ？」

『そんなことないのでわからないです』

諸「…………」

『無言で魚に箸の暴力振るうのやめて貰ってもいいですか？？穴。穴が増える』

諸「ｯはぁ…………じゃあ、Aの自慢出来ることって何かある？」

『腕』

諸「こいつ」

『こいつ？！』

諸「なら、今日零に……降谷に負けた時悔しいとか思わなかった？」

『あ！凄い思った！』

諸「それと同じ。
優劣感に浸っていてそんな中自分のお気に入りに自分と同じか、自分より上の人間と仲睦まじそうにしていたら "何とかしないと" "よく見られたい" って思うだろ。」

『ん〜……なるほど、です？』

諸「そうだな……うん。A耳貸して」

『え？あ、はい？？』

諸「うん。そのまま右向いて」

『右〜……ｯ！ど！わ！！！』





諸伏に言われ椅子から腰を浮かせ耳を寄せて指示通りにしたら、諸伏の顔が目の前でドアップで映り思わず押し返した。





諸「種は蒔いたから、すぐ芽が出ると思うよ。」

『ｯし！失礼します！！//』





ニコリと笑顔を向ける諸伏に、ブワッと熱が上がり奇跡的に食べ終わっていた食器を持ちすぐさまその場を離れた。





萩「うわっ…諸伏ちゃん、恐ろし〜……」

諸「迷惑かけれた分は取り返さないと、ね。あ、隣座る？」

萩「ん、サンキュー(普段優しい人間は怒らせると1番怖いって言うからな…)」

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