【名探偵コナン】ただ下着を履き忘れただけなのに

19話 ページ19

「あの人に花火大会に誘われたああ？！！」

『ゆーきうるさい』

「花火大会ってあれでしょ？！1ヶ月後の！！」

『騒ぐことの事でもないでしょ』





先日は散々な目にあったので、気をつかないでいいゆーきを誘って外に遊びに出る事にした。
今はゆーきのオススメカフェにてお昼ご飯を食べてます。
その時に、そういやぁ……で思い出した昨日の松田に誘われた話をゆーきにした所だ





「あんた本当……」

『何さ』

「鈍感と言うか無知というか馬鹿と言うか……」

『言い過ぎじゃない？？？』

「もうここまで来ると松田先輩が可哀想で仕方ないわ……」

『そこで松田が出てくる理由が分からない』

「…………とことん可哀想だな。」

『その目で見てくんの止めね？？？？』





哀れんだ目でゆーきに何故か見られて疑問過ぎてとりあえずメロンソーダ飲んどいた。
ゆーきが私に何を伝えたいのか、何を言いたいのか見当もつかない
別にあの人の無茶ぶりはいつもの事だし、断ろうにも事情で断れないし。このクソｯ





「松田先輩がその意図を知ってて誘ったのかはわからないけど、その花火大会にジンクスがあんのよさ」

『ゆーき乙女かよウケる』

「うるせぇよ煮るぞ」

『煮る！！？！』

「いいから聞きなって………その花火大会にな？」

『…………お。おぉ…』

「好きな人と行くと恋が実る、ってジンクスがあんのよ」

『好きな人…え？なに？それが私って？？ゆーきこそ頭大丈夫？？？』

「ほんｯｯｯと松田先輩かっわいそーーー…」

『かわいそうなのはこっちだよ。最初の始まりが悪いわ』

「あんたもさ〜…勉強とか遊びとか、集中できる物があるのはいいけどさ〜、少しは恋愛とかにも興味もった方が良いよ本当」

『興味ない』

「持て」

『だって彼氏とか面倒くさいじゃん。過去の男もいい奴いなかったし』

「過去って高校初期の頃でしょ。年を重ねていく度に思考なんて変わっていくんだからさ…あんたも今を生きていかなきゃ」

『…………今…ねぇ……』





妙に説得力の感じるゆーきの言い分にふと思い老けてしまった。
恋愛なんて全く興味ないんだけどなぁ…、好きな人だって…………いないし…

一瞬、松田の顔が浮かんだけど…きっと気のせいだ……。

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