【名探偵コナン】俺より勝る "男は" いない ２

引き分け ３０ ページ10

お姉さんが男の元から隙を作って逃してくれた
男がお姉さんに集中している間に足をがむしゃらに動かした



新「ｯﾊ、はぁ……ｯ！！」



喉が焼けるように熱い
足が上がらない。

萩原って男性を早く見つけないと。
俺のせいで…俺の……ｯ！！



新「ｯ…は、ぁっ……居た…………おｯ、に、いさん！！」



さっき居た男性を見つけ、水着を掴み息を整える
息を切らしている俺に何かを察したのか俺を抱き抱え背中をさする

心臓の音が徐々に俺の意識を落ち着かせる



萩「で。何があった」


新「あ、の！お姉さんが俺のせいで今…ｯ！！」


萩「Aが、どうした」



ギュッと心臓が締め付けられる
息が一瞬止まり喉がなる

怖い。と思ったのはいつぶりだろう
反射的にブレスレットを握りしめる。



新「ｯ、俺！さ、さっき男に絡まれて…そ、れでお姉さんが俺を逃がしてくれて…！」


萩「……………分かった。場所は」


新「あっち…！」


萩「了解。じゃあこの金髪のお兄さん探して案内してくれるか。俺は先に行く」



スマホに映された写真を見せられる
そこにはお姉さんと萩原と呼ばれる男と共に写った他4人の男性がいた。
中で金髪の男性が人一倍目に付いた

俺を降ろしたあと俺の指さした方角に走っていく。
流石大人と子供の足の速さ、目に見えて違う



新「っと……ぼやっとしてる場合じゃねぇ」



考えろ。
人の数は減ってる
まだ水着で、髪が濡れていたって言うことはまだ帰る前じゃないはずだ
ならそう離れた所に居ないはずだ
歩いてきた方向から考えて見つけるでに最低でも5分
それに写真に写ってる高身長の男。
目印はその男で大丈夫。

4人の顔はハッキリ脳に記憶している



新「ただでさえ面倒事に巻き込まれてあいつを心配にさせてんだ」



早く解決させて早く戻ってやんねーと…
今度こそ手放さないように。

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