【名探偵コナン】俺より勝る "男は" いない ２

引き分け ２９ ページ9

『ｯ…！くっ……!!』



次々と流れてくる男の攻撃を手で受け流し時間を稼ぐ
慣れない足場に苦戦しつつもギリギリを何とか保てている状況



「ﾁｯ!んだよこのアマ！しつけーぞ！！」


『っは、それは此方の台詞かな……君達がどういう目的かは知らないけど、関係の無い子供を巻き込むのは見過ごせないな。』


「俺達の商売はガキなんだよ…まあお前でも悪かねーけどな」


『人身 売買の部類かな。捕まえやすい子供と女が目的か……でも私のせいで子供には逃げられたみたいだね。
ここで私に苦戦しているよりとっとと去った方が身のためなんじゃないかな。』


「ガキの足じゃ1時間はかかるだろうよ！残念だったなねーちゃん！！」



挑発的な言葉と態度。
仲間と笑いながら話す言葉に吐きけがする。

こんなヤツらが野放しにされてるとか、私の大事な日本(ココ)にいるんじゃねえよ…
絶対に、一市民として、警官としてコイツらを捕まえる…ｯ!!



『無駄口叩いて体力回復でもしてるのかい。随分と弱いんだね。お前ら』



正直、ここで逃げて貰った方が自分にはありがたかった
でも、コイツらを逃して子供達が巻き込まれると知ったら逃す訳には行かない……

私が警察官を目指す印から逃げてたまるか



『いきがってないでかかってきなよ。弱虫君』


「…………調子に乗りやがって…。おいお前ら！この女ぶっ潰すぞ！！」



男たちが一斉に距離を縮める
向こうの理性の糸は断ち切った
逃げる選択肢は無くなった

そう。それでいい。
私に敵意を集めろ。



「ｯオラｧｱｱ！！」


『ふ〜…………ｯ！！』



伸びてくる腕を交わす
足場が不安定なら安定させればいい
複数の相手は学校で嫌なほど学んできた
足場がまとまればここはもう訓練所と変わらない

冷静に判断しろ。
攻撃角度、速度、人数、隙……大丈夫。いける



「ｯ！！クソっ………がｯ！！」


『っふ…！』



腕を掴み肩に手を置いて地面を蹴りあげ宙を切り身体を回転させて背中に膝を思いっきり打ち込み反動で回転し下に着地し回し蹴りをみぞおちに食らわせる



『これで1人目。』



時間が分からない今、長期戦に持てるように人数を減らしておく
大丈夫。きっと私を見つけてくれる。
私のヒーローは皆なんだから……

時間は稼ぐ。
だからちゃんと連れてきてよ────────




































新一くん。

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