【名探偵コナン】俺より勝る "男は" いない ２

私の勝ち ４ ページ26

『じゃあ今回は引き分けだね』


萩「えっ。Aちゃんの勝ちっしょ」


『えっ、なんで』


萩「確かに1等は2人で取ったけど、その前に落としてただろ？」




大きいぬいぐるみを私に渡しながらそう話す

あっ。あの時2段目に当たったやつが落ちてたんだ……

頭の上にキャラメルの箱を置かれ片手で取りポケットの中に入れる
ぬいぐるみを抱き締め直してチラッと萩原くんの方をむく
「ん？どうした」と首を傾げニコリと笑う萩原くんに、
私は無意識のうちに『好き』と口から漏れた




萩「えっ」


『ｯ…！！///』




口を手で塞ぎぬいぐるみを落とす
空気に耐えきれずぬいぐるみを拾い私はその場を駆け出した
後から私を呼ぶ声に反応も出来なくてがむしゃらに足を進める




『ｯ……っわ…！///』


諸「わっ、あれA。班長達と一緒に居たんじゃ」


『ご、ごめん！！///』




ぶつかったひろに謝りをいれてまた足を進めた
熱くなる顔にジワっと目の前が揺れる




萩「A…！」


『ｯ…！！///』




暫く走った後腕を引かれ萩原くんの胸の中に飛び込んだ
バクバクと煩い心臓の音に視界が鮮明に変わる




萩「やっと捕まえた……」


『っ、ぅ………ごめ…//』


萩「言い逃げはずりぃだろ」


『だっ…て…………//』


萩「………そう言う意味で取っていいんだよな…A」




ビクッと身体を動かし萩原くんの浴衣を握り小さく頷いた
萩原くんの抱きしめる力が強くなり心拍数が早くなる




萩「あぁ……俺から言おうと思ってたんだけどな〜………まさかAちゃんに先を越されるとはね」


『……………出ちゃったんだもん…私だって…無意識で……』


萩「……無意識に出るほど、俺の事好きなんだ〜」


『ｯｯ…！！//』


萩「でも、Aちゃんからの告白ちゃんと聞きたいな〜」




ニヤニヤと笑みを向けて言ってくる萩原くんに少し頬を膨らませる
抱きしめる萩原くんを剥がし、萩原くんの肩を掴み背伸びをする




『好きだよ、萩原くん//』




踵を下ろしベッと舌を出す
暗くて見えない萩原くんの表情が一発目の花火で照らされた

そんな萩原の表情は、真っ赤に染められていた

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