【名探偵コナン】俺より勝る "男は" いない ２

引き分け ３１ ページ12

『っ……ぅ…………ん"っ、ん"んｯ…』



誰かに頬を叩かれ肩を揺らされる感覚で消えていた意識が徐々に取り戻される
頭がガンガンと殴られるような感覚に頭を抑える



『い"……ｯ、ぁ………っﾊｧ……ぅ、う"ぅ"…ｯ』



私の頬を叩く手を頭を抑えていない手掴む
頭の痛みと身体の痛みにゆっくりと身体を起こす



『い"っつｩｯ……あぁ、あの後落ちたのか……………ｯじゃない！あいつらわぁあｯ？！』



起こした上半身に衝撃が襲い脳の揺れを抑える為反射的に後ろに倒れる



『ぅ"ｯ……なん…………って、萩原くん…新一くん間に合ったんだね』


萩「お、まえなぁ！！」


『うわー、頭に響くーー』


萩「ｯｯ…!!んのっ！も…バカやろう………」


『心配、してくれたんだね』


萩「当たり前だろ！！」


『っ、ふふ……そっかぁ………』



天を仰ぎ太陽の眩しさに目を細める。
さっきとは違う上からの重みが、心地いいと思うのはおかしい事なんだろうけど。
この時間が続けばいいな……だなんて………。



「──────さ、──お姉さん！」


『ｯ!!うわぁっ！！//』



遠くから声が聞こえて来て萩原くんを突き飛ばす。
何故か、誰かに見られるのが恥ずかしかった



『し、新一くん…！よ、良かった！//』


萩「………A〜？」


『わっわ！ご、ごめんごめん！！//』



突き飛ばした事に少し黒いオーラが見えて思わず謝ってしまった。



『って怪我してるじゃないか！大丈夫？！痛くない？！ちょっと見せて…！』



ふと見えた萩原くんの頬に傷跡が見えて両手で萩原くんの下顎を掴み顔を向ける
口の横が切れていて血が出ている
その血を指で撫でとり反射的にその指を舐める。
横から「えっ！」と新一くんの声が聞こえハッと我に返った。



『い！や、これは違くて！！//』



ポカンとしてる萩原くんから手を離して距離をあける



諸「Aーー！！」


『ぬわｯ！！』



次から次へと突進されるのはなんなのだろうか。
まあ、嫌では無いけれど



諸「大丈夫？！怪我とか………って腕腫れてる！」


『腕？腫れてるってな……うわぁ、なにこれ』



ひろに言われて腕を見ると青く腫れていてかなり膨れ上がっていた
痛みなど全く感じなかったのか気が付かなかった。

多分、あの時……新一くんを庇った時に出来た物だろうな〜……なんて浸ってると手を掴まれた。
掴まれた方を見ると新一くんが泣きそうな顔をして私の方を見ていた。

引き分け ３２→←私の負け ６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す