【名探偵コナン】俺より勝る "男は" いない ２

私の負け ９ ページ24

諸「おぉ〜…！」


伊「はぁ〜、結構な規模だな」


諸「零！りんご飴買いに行こう！」


降「あっ！待てよひろ！」


『っふふ、まだまだ子供だね。2人とも』


松「あいつらもはしゃぎ過ぎだろ」


萩「まあ諸伏ちゃんっぽくていいんじゃないね〜の？」


伊「ふ〜ん……………よし！俺らも行くかー！」


松「え"ｯ…！？な、なんだよ班長！！」


伊「いーからいーから」




ひろと零を追いかけるかのような形で、伊達班長が松田くんの腕を引っ張っていく
引っ張っていく時にこちらを見たかと思ったらウインクされた
伊達班長なりの気遣いなのかは分からないけど……
それに答えるべきなのか……




萩「じゃあ俺達も行こうか。Aちゃん」


『えっ、あ！うん。そ、う…だね……』




ガヤガヤと祭りの騒ぎが遠ざかって2人だけの空気を感じる
そんなことは絶対に無いのに、萩原くんといると…いつもの調子が出ない……




萩「Aちゃん何か食べる？」


『へｯ、ぁ、えっ……と……』


萩「……………そんなに意識されると困るんだけどなー」


『ｯ！！な！意識ｯ、な、って……してない！//』


萩「ふ〜ん……そう？」




戸惑う私を覗き込むように見てくる萩原くんに熱が溜まる
ニヤリと何かを感じ取ったように笑う




萩「Aちゃん。手繋ごうか」


『んｯ、な、え、な、なんで？！//』


萩「ん？俺が繋ぎたいから」




私が、萩原くんを好きだ。って自覚してから、
他の人と接するような接し方ができない
それに、なんでか分からないけど萩原くんの私への態度が…………




『……は、萩原くんが…繋ぎたいなら……いいよ//』


萩「ん。ありがとう」




伸ばされた手を触れ程度で握ると指を絡められビクッと身体が跳ねる
ドキドキと心臓の音が鮮明に聞こえる




『……………萩原くん…』


萩「ん〜？」


『なっ、なんでもない…！』


萩「なんだよそれっ」




小さく呟いた声が聞こえたのか、私の声に返事を返す
胸がキュッと締め付けられ萩原くんから視線を逸らす
さっきよりも強く握られた手を返すように私も萩原くんの手を握り返した

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