【名探偵コナン】俺より勝る "男は" いない ２

引き分け ３４ ページ15

伊「それじゃあ後はお願いします。」


「はい！そちらの方は大丈夫でしょうか？救急呼びましょうか」


伊「あ、いえ。問題ありませんので大丈夫です。」


「そうですか、では失礼します！」



警察官が男3人を引き取った後赤井と一緒に元いた場所へと足を進める
ずっと黙り込んでいる赤井につられ俺も何も言葉を発さず、砂の踏む音と波の音だけが流れる。



『……………………ごめんね。伊達班長』


伊「んっ？何が」


『……………迷惑、かけちゃって…』



今までも、赤井は迷惑をかけた事に対して何度か謝って来ていた
赤井の中で、何度大丈夫。と言っても気にかける部分なんだ…って思わさせられる
今までの経験も関係してきているんだろうか…



伊「……赤井をあの場面で止められた事は良かったと思ってる」


『本当……頭が真っ白になって………きっと、伊達班長が…止めてなかったら、私は手を出していたと思う………』


伊「男達が逃げ出さないように俺を置いた訳じゃないだろ。
この状況になる事を予想してたんじゃないのか？」


『………リミッターが外れる予感は、してたんだ
でもそんな姿をひろ達に見せたくなかった、嫌われるのが……怖かった………』


伊「1番付き合いの長いやつに嫌われるのは、怖いもんな〜……」


『も、もちろん伊達班長にも嫌われたくないよ！？』


伊「！！……っはは、分かってる分かってる」


『今の私には皆が1番の宝物なんだもん……みんなに嫌われたくない』


伊「アイツらが赤井のあの姿を見ても嫌うことは無いと思うけどな〜、俺みたいにきっと止めてくれていたと思う」


『そ、う…だと…思うけど…………』


伊「確かに赤井のやった事は称えられる事ではないが、赤井の気持ちも分からないわけじゃない」


『…………………………今日の事……みんなには…』


伊「あぁ。誰にも言わない。」


『……ありがとう…伊達班長』


伊「あ〜でも、赤井が泣いたことは言うかもな〜」


『なっ！そ、それは話が違うんじゃないかな？！』


伊「ふはははｯ、冗談だじょーだん！」


『カッコイイだなんて思って損した〜』


伊「ほぉ〜」


『ほぉ〜…とは？！』


伊「い〜や？まああれだ！いつもの調子に戻ったなら良かったな！」


『う"っ……ぐっ…………そ、それはどうも。』


伊「どういたしまして！」

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