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45話 - 初恋 ページ45

諸「Aおかえりパーティということで……」

萩「打ち上げだぁあーーー!!」

松「A!飲み勝負だ!今度こそ勝つ!!!」

『1度も勝てなかった男が良く言うよ……今回も負けない!』





私達の家のテーブルに並べられたお酒を掴み缶同士をぶつけ合う。…それからはもうどんちゃん騒ぎだった。
私と陣平の飲み比べが始まり、それを煽ってくる班長と萩を巻き込んで潰れるまで飲みに呑みまくった。





『あらら〜……3人とももうキブ?』

松「ウプ……ゥ"…………A……そんな、強ッ…」

萩「あ"ぁ"……俺もう限界………」

伊「ギッ…ギブで………」

『ん〜……いくらか薬を身体が体験したから状態異常に耐性が付いたのかも』

萩「ぉ"……ぅ"…………反応しにくい事を…」

『いいのいいの!じゃあ水持ってくるから皆ゆっくりしてて!』





酒で撃沈している3人の傍に持っていた缶を置きキッチンへと向かう。するとそこに軽食を作っていた零が立って居て、棚からコップを取り出して『横ごめん。』とコップに水を流し込む。





『零、料理出来るようになったんだ』

降「ん〜……景に教えて貰って、簡単な物なら作れるよ。」

『へ〜……零は料理からっきしだったもんね』





コップに注いだ水を喉に流し再びコップに水を注ぐ。
キッチン越しに、何故かお酒仰ぎ出す3人を見て早く戻らないとな。と思い人数分の水を注ぎ戻ろうとすると「A」と、零に名前を呼ばれた。





『ん?』

降「好きだよ。」

『………………………えっ……うわッ…わっ、と……な、なにッ、急に…!』





唐突な言葉に持っていた水を落としそうになり何とかキャッチする事ができた。
さすがに急な事もあり反応が遅れたけど、ジワジワと顔が熱くなっていくのが分かった





降「ずっと前から、好きだった」

『えっ、ぁ……そ、そう…だったんだ……』

降「Aも…だろ。」

『え"っッ…?!』

降「正確には "だった" だけど…」

『………違っ、私は…!』

降「違わないよ。Aの好きは、もう僕じゃない」

『ッ…』

降「今、Aの中には……別の誰かが居るんだろ。」

『ぁッ……っ………ぁ……ぅ…………』

降「……どうしても伝えたかっただけなんだ。後悔は嫌いな性分なもんでな」

『ッッ…なに、それ…ぇ………』





お酒で涙腺が緩くなっていたのか気が付けば私は涙を流していた

好きだった…、ずっと、零が好き "だった" よ……





ありがとう…私の初恋………

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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212  
作成日時:2023年12月6日 19時

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