23話 - やっと会えた ページ23
諸「よし。じゃあ紹介するよ。A同期で一緒に住んでる人」
『うん、、。よろしく景光くん』
約1週間が経過し、体力共に知識も身体に増えてきた。
何故か、私は目を覚ました時何もかもを覚えていなかった
時間の流れ、物や食品の名前、場所、私自身…
体力回復をしつつ景光くんが世界の常識から細かく…些細な事まで全てを教えてくれた
最初は諸伏くんと呼んでいた名前も、景光くんと呼ぶようになった
それを彼が私に求めたから
諸「きっと負担にはならないと思うからまとめて紹介するよ。皆リビングに集まってるから」
『確か…男性が3名だよね。』
諸「一緒に住んでいるのはね。それともう1人同期の男が1人の計4人かな」
『その人達を教えるって事は、私にとって大事な人なの…?景光くんみたいに』
諸「そう…なるかな。Aが皆をどう思うのかは分からないけど、皆はそう思ってるよ。勿論オレを含めてね。」
景光くんの服の袖を小さく摘みながら下を向く
全く実感が湧かない
景光くんは大切な人だって言っていたけど、私にはそう思うことが出来なかった。
ただ、景光くんは私に優しくて親切なだけであって特別という感情には思えなかった
暫く廊下を歩いた後、カチャっと扉の開く音が聞こえ視線を前に向けた
諸「A、紹介するよ。左が松田陣平、伊達航、右が降谷零、萩原研二……彼らがさっき言った4人だ。」
『……………はじめまして…?』
目の前に居る男性達に挨拶をして首を傾ける。
ガタガタと座っている足が揺れ拳を机上に置きグッと歯を食いしばる人や、なにかブツブツ言ってる人、涙を流している人……色んな表情が読み取れた
ただそんな状況が少し怖く見え景光くんの後ろに隠れる。
『景光くん。この人達が、私の…大事な人……なの…?』
諸「…そうだよ。今は皆、あれだけど…許してあげて」
『う、うん……それは大丈夫だよ。わっ…!』
松「諸伏!お前いつの間にAに名前で呼ばれてんだよ!」
降「看病は景が慣れてるから任せてたら……この仕打ちは酷いんじゃないか!?」
萩「諸伏ちゃんだったから安心して託したんだぞ!?」
諸「あ〜……ごめん?」
「「「ごめんで済むかーー!!」」」
諸「うわ!ちょ、ちょっと落ち着いて…!」
握っていた服が離れ三人に捲し立てられた景光くんは逃げるように距離を開ける。
行先をなくした手を下ろしどうする事も出来なくてその場に立ち尽くす。
そんな私に近づく一人の男、
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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年12月6日 19時