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3話 - 偶然による再会 ページ3

バーボンside.





最初見た時は驚きで言葉も出なかった。
扉を開けたその先に、ベットのシーツに包まれ不思議そうな顔を向ける同期が居たからだ。
シーツがはらりと落ち、真っ白な肌が色を出した瞬間僕は無意識にAを抱き締めた。

警察学校の同じ班で、卒業してからずっと連絡も取れず何処に配属されたのかも分からなかった同期が、始末対象の家に居たからだ。





『ひっッッ、…は…離し…ッ、やめっ……やめてよッ!!』

バ「ッ…!」





僕を押し返し怯えた子犬のような表情を向けられる。
まるで面識のない人間に出会ったようなそんな…

そんなAにゆっくりと手を伸ばすと小さく悲鳴をあげ伸ばした手を払い除けられた。
今までAにされたことの無い行動に思わず表情が歪んだ
シーツを握りしめガタガタと身体を震えさせ涙を流し始める。
頭を強く殴られたような感覚に、どうするべきか分からなくなり固まっていると、嗚咽と荒い息が耳に入りふと目の前の現実に引き戻された





『やッ……はっ…ぁ、はッ………や……ッ…は……やだぁ…ッ、ぅっ……はッ…ぁ……ッ、ッ…ぅ……ッ』

バ「ッA…?A…!」





僕の声掛けに反応すること無く、ただ…息を荒らげ苦しそうにするAに、僕は触れる事ができなかった。
触れて、また拒絶されることが怖かったんだ…





『ッは…は……はッ………ぅ"ぅッ……ズッ…ぅッ…』





フラフラと身体を揺らしフッと背に向けて倒れるAを見て思わず身体が動き腕の中にAを収めた。
全身を抱きしめる形で腕に力を込めると背後から足音が聞こえて来てAにシーツを被せる





ス「バーボン。こっちは何も証拠は─────…誰だ。それ」

バ「…………………Aだ」

ス「は……Aってあの?!」





駆け寄ってくるスコッチ……基、諸伏景光は手に持っていた拳銃を下ろし傍に駆け寄ってくる。
そんな景にシーツに包んだAを託し入口前に落とした拳銃を拾い上げる。





バ「後は任せる」

ス「任せるって、えっ、ちょっと!ぜッ、バーボン!」





背後で僕の名を呼ぶスコッチに反応すること無く部屋を出る。
今は、Aよりこっちが優先だ……

そう自分に言い聞かせて──────

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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212  
作成日時:2023年12月6日 19時

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