13話 - プライド ページ13
降谷side
あれから、僕達はAを探す為あの場所へと再び訪れた。
大して時間も経過していない筈が部屋は既にもぬけの殻だった。
生活をしていた痕跡も、Aが居たであろう痕跡も全て消えていた…
手がかりも何も掴めないまま、今までと同じ時間だけが過ぎていく
降「はぁ……」
?「 "随分大きなため息だね。安室さん" 」
降「!! あぁ…君か……コナンくん。」
コ「何か悩み事?」
降「…………少しね…。所で変声機を使うなんて随分悪趣味だな」
彼が使った声を変える機械。
そこから聞こえたのは、Aの声だった
どこでその声を聞いたのか…確かダイヤルを回して声を調整する物……適当に合わせて作った声だろう
彼に悪意は全く無いとは思う。が、今その声はあまりにも酷な物だ…
コ「安室さん、この声に聞き覚え無い?」
降「………残念ながらないかな」
コ「実は3日前くらいかな?この声の女性に出会ったんだけど」
降「ッ!どこで!どこで会った!」
コナンくんが放った言葉に平然を被った仮面が不意に剥がれた。
3日前は僕らの家からAが消えた日
その日にコナンくんがAに出会って、僕にその話するのはそれだけ記憶に残っていると言う事だ…
コ「やっぱり知ってるんだ」
降「っ…!」
コ「…最初は高木刑事に聞こうと思ってたんだけど、状況が只事じゃ無さそうだったから、安室さんにと思って」
降「………どうして君は…いつもいつも、」
コ「重要性を考えると捜査一課より公安の方がスムーズだろうから。」
降「……それで。彼女が、なんだって」
コ「ある男性と一緒に帰っていったんだけど、どうも様子がおかしかくて」
道で怪我をして居たAと遭遇し対応中に1人の男が現れAを連れて行ったと…
その時にAの首に見えた首輪と、Aが男に対し敬語だった事に違和感を覚えたらしい
冷静な態度とは裏腹に、あの日あの時の僕が下した判断が大きな間違いだった事への怒りが押し寄せる
コ「それでその日、女の人に発信機を付けて場所までは特定出来たんだ。」
降「本当かコナンくん!」
コ「うん…今日はその為に安室さんに会いに来たんだ。」
…わかってる。
こんな子供に頼るのも、頭を下げるのも馬鹿げてる事を
それでも僕の頭ひとつでAを取り返せるなら、喜んで差し出してやる。だから…
降「頼む…僕に、居場所を教えてくれ」
プライドも何もかも僕は全て捨ててやる。
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ネコ枕 - 景光落ち最高です..話も面白くてすごい好きです!! (1月14日 2時) (レス) @page47 id: eb7a4a6b55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年12月6日 19時