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『んぅ……ぅ…………ふぁっ、あ〜〜……』
ふと目が覚めた私はゆっくりと瞼を開く。
視界に映ったのは体育館の天井とまぶしいライトの光。
またもバレーのやっている音に、上半身を起こした。
ぱさっと私の上からジャージが落ちるのを見て床に落ちたジャージを拾う。
『…………澤村…?』
「おっ、目ぇ覚めたか?」
『………あの時のお兄さんだ…』
「お前の事は武田先生から聞いてる。好きなだけゆっくりしてろ」
朝、道に迷ったときに出会ったおじさんに、頭の上にぽんっと手を置かれ少し乱暴に撫でられる。
久しぶりに撫でられた手は大きくて凄く暖かかった…。
大人に優しくされるのってこんな感覚なのか…
「おい!お前らもっと声出してけー!!」
「「「はいっ…!!」」」
『…………お兄さん、監督かなにか…?』
「ん?あぁ、先生に土下座までされてな〜…仕方なしにな」
武「う、烏養くん。それは秘密とあれほど…ッ!」
烏「あぁ〜、悪い悪い!」
武「全く………ところでAさん、影山君のサーブ受けたそうですね…大丈でしたか?」
『うん…大丈夫です……少し寝たので………』
武「それならよかった。気分がすぐれるまでゆっくりしてくださいね」
『っ……んっ…』
また頭を撫でられて、思わず摺り寄せる。
その姿に二人してピタっと身体を硬直させるのが目に入った。
謎の反応に目をパチパチと開閉させ、再び手に頭を摺り寄せた
烏「(人懐っこい猫みたいだな……)」
武「(か…可愛い……ッ)」←猫派
『んぅ……』
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とむ - 一番好きなストーリーです‼︎更新ファイトォ〜〜❣️ (4月5日 0時) (レス) @page30 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
空 - マジおもしろいです❗更新頑張ってください❗応援しています🎵 (3月24日 19時) (レス) @page23 id: 139b425bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2024年2月25日 14時