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39 st ページ41

『それじゃあ零。私達別れよっか』


降「……は?」




話が着いたところで、私がずっと考えていた言葉を放った。
私の言葉に驚いた表情を向ける零。




『私はもうここには居られないからさ』


降「だ!だとしても別れる必要なんて……!!」


『今後、私は零の枷になる。』


降「そ……れは………」


『組織から消えた私が零の傍に居ることは危険すぎる。ただでさえ零は違う身として組織に居る
本来の任務を大事にしないと行けない、それなのに疑われる事なんてダメだよ。』


降「で、でも!『でもじゃない。』」




私だって別れたくないよ。
これからもずっと一緒に居たい
それよりも、零の足を引っ張るようなことはしたくない




『………私、日本を出るよ。ここより安全だろうし』


降「……どうしても、ダメなのか」


『うん、どうしてもダメ。』




何か言いたそうな零を宥めるように言葉を放つ。
きっと納得はいかないだろうな……




降「それなら今度は僕がAを待つよ」


『んっ、ん?な、何言って……』


降「Aが安心して暮らせる国に僕が変えてみせる」


『ぜ、零…?』


降「だからAが帰るまで僕が今度はあの家で待つ。」


『ちょっ、ちょっと待ってよ…!私は』


降「Aの意思で別れたいなら仕方ないと思ってる。
だが、僕を甘く見るな。
僕の枷?危険?全部上等だ。危険な事は今も変わらない。」


『っ…』


降「A。僕にAを護らせてくれ」


『で、でも……私は………ッ』


降「傍に居なくてもいい、あの家に帰ってこなくてもいい……だからAを護らせて欲しい。僕はAとの関係性を終わらせるつもりは無い」


『だっ……で、も…』


降「それでも、ダメだと言うなら僕はそれを受け入れるよ」


『だ……め…………ダメ、だよッ……私には……そ、んな…権利なんてないッ』


降「………………分かった…。」




一息吐き、私を真っ直ぐに見つめる
頭を撫で、「悪かった」と私に残して零は部屋を出ていった。

私は溢れる涙を止められなかった……

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
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まみこ(プロフ) - 完結おめでとう〜!!あれ、私みらいさんの作品にコメントすんの何作目だろw (2022年12月11日 0時) (レス) @page42 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212  
作成日時:2022年6月4日 16時

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