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とある日の、お客様の依頼
"黒の組織" の情報を得ること。
何一つ知らない組織の情報を探る事は過去1番での難易度だった。
ただ警視庁捜査本部のサーバーに入り込み表世界に公表されていない事件内容・過去の未解決事件や今捜査途中の内容の隅々まで見させて頂いた。
もちろん法に触れる作業になるが、そこも抜かりはない。
けれどいくら調べても情報が出てくることは無かった。
警察での情報と報道内容が食い違って居たり、権力でねじ曲げている部分も見えたけどそれはまた別の話。
『警察にも情報がないとすれば、裏組織に入り込んでる可能性がある…か……。』
警察に何一つ情報が回っていず、音沙汰もなかった5年前のあるひとつの事件。
ニュースにもなった貸倉庫でも銃 殺が起きた事件。
表向きには、変遺体が見つかった。と言われていたが……
『あぁ……なるほど。そういう事か……。』
警察がねじ曲げた事件の真相。
これにあの組織が関わっているはず。
────────ピーー
『お客さんか…。』
BARの裏に私の家がある。
家と言っても資料室とさほど変わりはないかもしれないが…。
私生活は荒んで居るもんで生活感なんてさほどない。
外に出ることも少なく、服は5着程。他はバーテン服ぐらいだ。
ログインしていたコンピューターのシャットダウンし表に出る。
そこには前回現れた真っ黒な男……ともう1人。
「 " パッソアメイフォルト " を頼む」
『……お客様は当店は初めてのご利用でしょうか』
「ああ。」
『……何者だ?お前ら。』
明らかな嘘に私は態度を変えた。
私の問いかけに何も返事をすることはなくニヤニヤと私を見てくる。
依頼者かそうではないかの見極める方法は2つ。
"当店は" を付ける場合依頼前の見極め文句……いや、カマかけの方が正しいだろう。
もう1つは私の記憶。
来店客、依頼者は全員頭の中にインプットしている。
『お前らに出すものはない。帰れ』
「随分と威勢がいい嬢ちゃんだな〜」
『帰れ。と言ったんだ。聞こえないか』
「…………コソコソと俺たちを嗅ぎまわってるのはお前だな。」
ずっと黙っていた長髪の男が声を上げ、視線を上げた。
その男と目が会った瞬間背筋に冷たいものが走った
脳が『この男には関わっては行けない』と警告をあげている。
身の危険を察知し、カウンターに閉まってあった護身用の拳銃を取り出す。
だがそれよりも早く長髪の男は私に銃を突きつけた。
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まみこ(プロフ) - 完結おめでとう〜!!あれ、私みらいさんの作品にコメントすんの何作目だろw (2022年12月11日 0時) (レス) @page42 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2022年6月4日 16時