【名探偵コナン】僕の恋人は子供になった。

１８st ページ20

『ｯは…ﾊｧ………ｯ、はっ………た、だいま…』



猛ダッシュで家に着いた。
ドアノブに手をかける。
ｶﾞﾁｬｯと鍵が閉まってる音がして胸をなで下ろした。



『よか…ったー……間に合っ、た……』



ポケットの中から鍵を取り出して鍵穴に差し込み回す
幸い零は本当にまだ帰ってきてないようで荷物を全て元の場所に戻し私の家から持ち出した少しの情報資料を机に広げる。
その中からジンから昔に渡されたAPTX4869投与者リストに目を通す。

きっと灰原は偽名のはず、
その場合リスト内に不明と書かれている人物を絞り抜けば少しは絞れるはず。



『…………工藤…新一……？』



投与者リストの中で不明になっていたのは工藤新一。ただ1人だった。

他の場所にはそのような表記はなく、ただそれだけ…。
私は1度、工藤新一について調べている。
ピタリとある日を境に工藤新一の名は聞かなくなっていたが、薬を投与され何らかの理由で姿を消していたのだろうさ…

そういえば、工藤新一と江戸川コナンの容姿は瓜二つだった…。

もし、工藤新一も小さくなっているのだとしたら……私と同じ状況だとしたら？



『…………シェリーも、同じ薬を飲み小さくなっていると仮定したら…』



組織に反抗した組織の1人、コードネーム【シェリー】。
ジンが探している要注意人物。
この資料と一緒に調べて欲しいと言われた時の資料を奥底から取り出し写真を開く。



『……………ビンゴ。』



工藤新一と江戸川コナン
灰原と宮野志保…。

この2人は同一人物だ。


……………どうする。この事を零に伝えるべきか…。
きっと零は、どうにかしてでも元に戻る方法を調べてくれると思う…。

けど、裏切り者とバレていない零が接近するにはリスクは低いが、私と同じ状況になってしまう可能性が高い…。



それなら、

この事は零には話さない。


零が公安の仕事に行っている間に私だけで2人に接触してみよう。
零の為にも…お店の為にもなんとしてでも…。

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