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コナンくんが女の子の傍に駆け寄る。
「灰原!」と何度も声を掛けながら女の子の肩を揺さぶった。
ガタガタとなにかに怯えているような、そんな仕草や表情に…なにか分からないような感覚が私の心を揺さぶった。
コ「灰原…まさか…………」
灰「え…えぇ……あ、の子………………」
コナンくんと灰原と呼ばれている女の子の会話が耳に流れ込んでくる。
「あの子……奴らの仲間よ…。」と。
その言葉に揺さぶられる訳もなく、私は至って冷静だった。
この女の子は、私達組織について……なにか関係している。ただ、ここまで怯えているのには訳があるんじゃないか…?
例えば私と同じように…………。
『…お家の人居ないみたいだし失礼するよ。私は招かれざる客のようだ』
コ「待て!!」
『私はその女の子に嫌われているようだからね。だから……そこ。退いてくれる?』
コ「……お前をここで逃す訳には行かねーんだ」
『どうやら君は、紳士ではないみたいだね。一時的な感情で行動をすると痛い目に合うよ。』
コ「なんの為に俺に近づいた」
『近付いたのは服の事を聞きたかっただけ。それ以外に目的なんてないよ。
それとも何?コナンくんはなにかあるの?私にそんな事を聞く理由が』
コ「それは「ダメよ江戸川くん!」は、灰原……」
灰「私は…私は、大丈夫だから……。」
灰原と江戸川コナン君ね…。
少しお店に戻って調べてみようか。なにか分かるかもしれない。
『っあ!もうこんな時間?!やばい怒られちゃう…!!』
お店に行く時間と帰る時間の計算をしようと端にあった掛け時計を目に入れる。
14時には零が家に帰ってくるのに、今短針は13時をさしていた。
『パパが帰って来ちゃう!ごめん!私内緒で出てきちゃったから帰らなきゃ!』
さっきまでの緊迫とした雰囲気を帰る為、わざと子供らしい演技を見せる。
コナンくんは片眉を上げながら不思議そうな顔でこっちを見て、灰原さんはコナンくんの後ろに隠れ少し顔を出している。
『どうしよ私のパパ怒ったら凄く怖いんだ……は、早く帰らなきゃ……じゃ、じゃあね!!』
この2人のことも気になるけど、今は家に帰ること優先だ。
今朝で零が私を外に出させたくない事は明らかだった
そんな中外に出たなんて知られたら……。
そう思うと身体が無意識に動いていた。
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まみこ(プロフ) - 完結おめでとう〜!!あれ、私みらいさんの作品にコメントすんの何作目だろw (2022年12月11日 0時) (レス) @page42 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2022年6月4日 16時