呼べない ページ32
零「A…！！」
「っ………お…おと…」
急いで駆け付けてきてくれたのか雨に濡れたまま交番に駆け入って来て来た。
その表情は怒りや心配で染まっていた。
私はお父さんと呼ぼうとするも声が出なかった。
言い方を変えれば、お父さん。って呼びたいのに……呼べない。
警「お父様ですね。先程ご連絡させて頂いた北條と申します。」
零「す、みません。僕の娘がご迷惑かけまして……」
警「いえいえ。これが仕事ですから大丈夫ですよ。
雨の中傘も差さずに1人で座ってまして声をかけさせて頂きました。
こちらの方でタオルをお貸しして少し乾燥させていただきましたが家に戻り次第体を温めるようなものを差し上げた方が良いかと思います」
零「わざわざすみません。娘がありがとうございました」
警「お役に立てて何よりです。ではお気をつけて」
お父さんに手を引っ張られる形で交番を後にする。
握られる手がギリギリと手に食い込むのが分かった
でも、それを振り払える気がしなくて、終始無言のままで家に着いた。
私の手を離しタオルを頭から掛けて抱き締められた。
お父さんの鼓動が、私に伝わってくる。
「お…さんは……私の本当の父親じゃないんでしょ？」
零「……えっ。」
気がつくと私はお父さんにそう尋ねていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 756人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結衣ちゃん(プロフ) - うわぁ！めっちゃ続き見たい！ (2022年5月31日 17時) (
レス) @page33 id: 8f9c69d68a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 今日初めて読んでみて「ん？」と思ったのは最初女の子が「小学校に通っていない」部分です。小学校は義務教育なので、「親の都合で行かせない」のは義務違反、いくら降谷さんでも催促状とかきますよ。ただの小説、二次創作でもそこはちょっと気になりました。 (2022年5月31日 17時) (レス) @page4 id: ee868f894e (このIDを非表示/違反報告)
みらい@ﾏｻｲ(プロフ) - 紅祐さん» いつか飛び立つかしら…。よし、全訂正します。ありがとう😂 (2022年5月21日 6時) (レス) id: 2f0572d427 (このIDを非表示/違反報告)
紅祐(プロフ) - ポアロがアポロになってます！指摘してごめんなさい！ロケットを思い浮かべてしまいました笑笑 更新頑張ってください (2022年5月20日 23時) (レス) @page3 id: feead6792f (このIDを非表示/違反報告)
結衣ちゃん(プロフ) - 読ませていただきました！安室さんの子供じゃなくて伊達さんの子供って言うのがまたいいですね！なんか警察学校組が大好きだから嬉しい（松田刑事推しです！）更新楽しみにしています！ (2022年5月20日 17時) (レス) @page19 id: 6158c47f1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みらい@ﾏｻｲ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時：2022年5月11日 21時
