パパの大切な人 ページ25
今日は私の誕生日で、パパと一緒に公園に来た。
いつも一緒に居られない事が多くて、物心がついた頃からパパと居た記憶がちょっとしかない。
だからずっと一緒に居たかった。
私と遊んでくれてるパパはいつもと同じ顔を向けてくれる
私も、学校に行ってる時よりもずっとずっと楽しかった
太陽が隠れ始め周りが赤色になり始めたとき、分かんないけど急に眠たくなってきた。
パパの絵本を呼んでくれる声がもっと眠たくなる
「パパ〜…?」
零「ん?どうした。眠たい?」
「ん〜……」
零「じゃあ少し最後に寄りたい所があるんだ。寄ってもいいかな?」
「ん〜…いいよ〜……?」
パパにだっこされながら身体をパパに倒していると目の前がふわってなってくる
揺れが丁度いいのかどんどん眠くなってくる。
ゆらゆらと揺られながらウトウトとしてたら何かわからない臭いが入ってきて「ぅぅ……」っと声が漏れる
どこかで嗅いだことのある臭い。
記憶は曖昧だけれど何回か経験した事がある。
ヤな匂いじゃないけど、この匂いがしてると胸辺りがギューってなって苦しくなる。
「なんできたの……?」
零「……パパの大切な人にAを合わせたくて、もう会える事はないけど……あってくれるか?A」
パパの悲しそうに笑う顔に、私は眠たい目をギューッと閉じてパッと開く。
ちょっと目の前の背景が鮮明に見えた。
「うん!」
私が返事をするとパパは「ありがとう」って行ってある石の前に立った。
なんて書いてあるのか分からなかったからパパに聞いた。
零「……だてわたる。って読むんだよ。」
「だて…わたる……?」
零「そう……。僕の大切な人で、いちばん世話になった人の名前。」
そういうとパパは私の下におろししゃがみこんだあと両手を合わせて目を閉じた。
風が吹き始め、傍に咲いていた桜の花びらが舞う。
ここには懐かしいものばっかりで辛い…。
私にとって懐かしいものは辛いものなのかもしれない…
もうここにいるのが嫌で、思い出したくなくて……
パパの方を見ると悲しそうな顔をしていて思わず声が出た。
「パパ、どこか痛いの…?」
零「えっ?」
私の声が聞こえたのかこっちを見て驚いた表情を見せた。
でもやっぱり悲しそうに見えた。
零「大丈夫だよ……。じゃあお家に帰ろうか。」
パパが時々する顔は
なにか私に隠し事をしているような気がして、
ちょっと嫌だ…………。
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結衣ちゃん(プロフ) - うわぁ!めっちゃ続き見たい! (2022年5月31日 17時) (レス) @page33 id: 8f9c69d68a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 今日初めて読んでみて「ん?」と思ったのは最初女の子が「小学校に通っていない」部分です。小学校は義務教育なので、「親の都合で行かせない」のは義務違反、いくら降谷さんでも催促状とかきますよ。ただの小説、二次創作でもそこはちょっと気になりました。 (2022年5月31日 17時) (レス) @page4 id: ee868f894e (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - 紅祐さん» いつか飛び立つかしら…。よし、全訂正します。ありがとう😂 (2022年5月21日 6時) (レス) id: 2f0572d427 (このIDを非表示/違反報告)
紅祐(プロフ) - ポアロがアポロになってます!指摘してごめんなさい!ロケットを思い浮かべてしまいました笑笑 更新頑張ってください (2022年5月20日 23時) (レス) @page3 id: feead6792f (このIDを非表示/違反報告)
結衣ちゃん(プロフ) - 読ませていただきました!安室さんの子供じゃなくて伊達さんの子供って言うのがまたいいですね!なんか警察学校組が大好きだから嬉しい(松田刑事推しです!)更新楽しみにしています! (2022年5月20日 17時) (レス) @page19 id: 6158c47f1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2022年5月11日 21時