【名探偵コナン】伊達の子供を降谷が育てるってよ

最高の日に ページ21

零「さあ今日は何処に行こうか！」



今日はAの誕生日。
2歳から6歳までの誕生日は何もしてあげれなくて、ずっと寂しい思いをさせてしまったから
1日休みが取れた今、Aの行きたい所、したい事を聞くため目線を合わせる。



「んーとね……遊園地！あっ、お魚さんも見に行きたい！！」


零「他には？」


「ん〜…………あっ。でも1番はパパと公園に行きたい！」


零「公園？」


「うん！！パパのお料理いっぱい持ってお外で食べるの！」


零「……そんな事でいいのか？」


「私パパのご飯が大好きだもん！大好きなパパと一緒に居て、大好きなパパのご飯食べて…パパといーっぱいお話するの！」



笑顔で楽しそうに話すA。
そんな姿に胸がギューっと締め付けられる。
可愛い反面、僕はAと一緒に居てやれなかった悔しさが入り交じる。



零「ｯ……よし。じゃあパパ腕によりをかけて美味しいご飯作るから！Aは自分の持ち物をリュックの中に入れておいで」


「やったーー！すぐ準備するー！」


零「ちゃんと最後には僕にカバンの中見せるんだよ」


「まっかせなさい！！」


零「それじゃあ、よーい…ドン！」



押し入れからピンクのリュックサックを引っ張り出し一つ一つ声に出しながら荷物をしまっていく。
その声を聞きながら冷蔵庫を開ける。

中からAの好きな物の食材を取り出しキッチンに並べ袖を捲り上げる



零「よしっ」



Aにとって、1番の誕生日になるように。なんて柄にもなくそんな思いを込めて包丁を取り出した。

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