初恋の絵本 season２ (ページ41)

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第２２話 ① ページ41

長い長い夏休みが終わり中学２年生の秋。
新学期が始まりました。
そして、文化祭の季節。
クラスの出し物を考えています。

「それじゃあ、文化祭、２年２組の出し物は八王子先生脚本【男女逆転白雪姫】の劇に決定します。」

今年はちひろが文化祭の委員長になり
クラスを仕切ってくれてます。
それにしても今年も劇かー！
プリンスが担任の限り劇からは逃れられないんだろーな。
そして、きっと王子様は…

「王子様はやっぱり星野さんだよねー！」

「演劇部のNo.1だもん！」

爽歌「え…」

そう言われ女の子達に囲まれている爽歌ちゃん。
まぁ、あたしもそれは賛成だなー！

『あたしもそれ賛成！爽歌ちゃんの王子様見たいっ！！』

女子がそう盛り上がっていると男子達は誰が白雪姫をやるかなどで話し合っていた。
誰になるのかなーなんて様子を見ていると
プリンスが輝に耳打ちする。
あら？なんか、これは輝やることになるんじゃない？

輝「やります！立候補します！！」

顔を真っ赤にしながら立候補する輝。
あーあ、まんまとプリンスの罠に引っかかったか。
プリンス悪い顔してるよー！

「残りは悪役の王妃役と妹役か。誰か立候補してくれる男子は…」

男子は誰も手を挙げない。
えー、決まらないじゃーん。
なんて思っていると

「俺がやってやる。」

そう言って立ち上がる忍。
え、偉い！誰もやりたがらなかったのに！！

『偉いじゃん！忍！誰もやりたがらなかった悪役に自分から立候補するなんて！！』

思わず忍の近くに行き思ったことを伝える。
すると忍は嬉しそうな顔をして顔を赤くしていた。

「それじゃあ、必然的に王妃の妹役は悠太だな。」

悠太「はぁ！？」

そう言って勢いよく立ち上がる悠太。
待って、悠太の女装とか…ヤバい…。
笑いをこらえながら悠太を見る。