第七章 プロローグに隠れるエピローグ ページ12
「へ？いやいや、俺一人っ子ですよ？」
小塩が冗談を言っているようにしか思えなかった。妹の存在なんて聞いたことも無かったから。
「本当に妹だ。君とは一歳違いだったかな？」
妹と名乗る女の子がうなづく。
「え、ちょ、ちょっと待って下さい。本当にその子が俺の妹だったとして、何で一緒に暮らしてないんですか？そもそもなんで先生が預かってるんですか？」
亮平は少し父親に似ているところがある。一平さんもすぐ話している相手を質問攻めにした。
「私は元々政府の研究員でね…。専門分野をきのことしていて君が生まれる前は[人化えのき]というものを開発していたんだ。」
「じ、[人化えのき]って何ですか？人の顔がついてる…、みたいな？」
「歩くことも話すこともできる、人間との違いは外見ぐらいという、生体ロボットといったら分かりやすいかな？大きさは私と同じ一七〇センチ位あってね。それをここの山奥で育てていたんだが、ある日君のお母さんがそれを持って行ってしまったんだ。」
亮平は疑問を感じた。それは…、
「いえ、おかしいです。その話。」
「何がおかしいのかね？」
「うちの母親はきのこを見ただけで吐き気がしてくるくらい、きのこが嫌いなんです。その母がそんな一七〇センチもあるようなきのこ、持って帰ったりしません。」
「それはどうかな？少なくともこの妹さんを産むまでは、きのこ大好きだったよ、お母さん。あの一件以来、きのこを食べるのが怖くなってしまったのか…。」
「何ですか、あの一件って…。」
亮平は全ての話を聞いた。母がそのえのきを全て食べたこと、自分はそのえのきに繁殖されて産まれたということ。また、妹もえのきに侵食され、もはや人間の形をしていなかったこと。それで責任をとって、妹を人間の姿に戻していたこと。もちろん、プログラムの事は何も言わない。
「そんな…、ことがあったんですね。」
「お母さんには悪いことをしたと思っている。すまなかった。」
「いえ、いいんです。俺は別に…。」
特に小塩に対して怒りなどは覚えなかった。彼が考えていたのは、人間の姿に戻った妹を連れて帰ること。それしか考えていなかった。
「ところでゲームだが…。」
「ああ、忘れてました！！」
「私は君を研究材料として使わせてもらいたいんだ。」
「は？」
もう今日何度驚いたことだろう。真顔で話す小塩の隣でひそかに笑っている妹に、亮平は気付けなかった。
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アスカ様☆(プロフ) - キュアマリンさん» いずれにせよ優しいですねw (2015年3月23日 10時) (
レス) id: 67dcf16768 (このIDを非表示/違反報告)
キュアマリン - アスカ様☆さん» あ、今井さんと悪魔さんの分もありますよwww予算の関係で歓迎会に出る2人にしか買えませんでしたw (2015年3月22日 23時) (レス) id: 4fbf9f5b8b (このIDを非表示/違反報告)
アスカ様☆(プロフ) - キュアマリンさん» それはそれは、ありがとうございます。コンタクトさんですかwちゃんとあの人の分まで用意してあるんですねwやっさしーい! (2015年3月22日 22時) (レス) id: 67dcf16768 (このIDを非表示/違反報告)
キュアマリン - サボりませんからwwwあ、そうそうお土産っていう名のお菓子をコンタクトさんと糞宮に買ったのでリハの時に渡します！ (2015年3月22日 19時) (レス) id: 4fbf9f5b8b (このIDを非表示/違反報告)
アスカ様☆(プロフ) - まつりってぃさん» はいはい。サボるなよ! (2015年3月22日 14時) (レス) id: 67dcf16768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アスカ様☆ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mirai03311/
作成日時：2015年2月23日 16時
