絶対可憐チルドレン＆兵部京介―未来の2人の女王～幻の刀編～― (ページ31)

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第28話/気にかけていたことページ31

次の日、真っ青な顔をしてAがベッドから飛び起きた。

A「瑠華起きて！」
そのままの勢いで隣の瑠華を叩き起す。

瑠華「…な、に。ふぁ…。」
寝ぼけ、あくびをする瑠華を見て一言。

A「夢！あの夢が意味してたものは3つ目だったんだ！」

それを聞いて瑠華も目が覚めたようだ。

瑠華「どういうこと！？」
A「突発的で曖昧な予知だったから詳細はもうちょっと調べる必要があるけど…。……少佐が倒れる。」

2人の間に流れる空気が一瞬止まったかのようだった。

瑠華「…何……そ…れ。」

目が開ききった瑠華は断片的に言葉を紡ぎ出す。

『少佐が倒れる』
この言葉は口に出して言って、８文字。
しかし、今その8文字でも、重く鋭い言葉だったような気がした。
この言葉はパンドラメンバーにとってとんでもなく負のオーラが纏っているものだ。

パンドラを導く兵部京介は倒れては困るのだ。
アノ未来ヲ迎エルマデ。

未来に兵部京介も蕾見不二子も生きているかわからない。
しかしこんな時に死んでしまうような人じゃない。
それがわかっているからこそ、少佐が倒れるという言葉はとても重みがある。

Aと瑠華は急いで支度をし、幹部と兵部を呼び出して、そこへ向かった。

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「「「少佐が倒れる…！？」」」
幹部もこの反応。

兵部は一瞬目を大きくしたが、すぐに険しい目になつた。

兵部「それが予知と、この間の夢の正体か…。」

瑠華「私はまだ予知してないから100%とは言いきれない。」
A「それに少佐が倒れるって言ったって、疲労か敵の襲撃かなんてまだわからないしね。」

紅葉「敵の襲撃なら面倒ね。」
真木「あぁ。疲労なら解決策が立てられるんだがな。」
葉「敵の襲撃つったら『いつ･どこ･誰が』が必要になってくるもんな。」

三幹部も頭を抱える。

A「暫く予知をするように気にかけるし、青薔薇の水晶も定期的に見に行くわ。」
瑠華「でも敵の襲撃となった時に困るから暫くは厳重体制を敷いたほうがいいかも。」

そこまで言うと5人は兵部の方に視線をやる。

兵部「僕もまだ死ぬわけにはいかない。頼んだぞ。」

真木「はい、少佐。」

A「とりあえず、出来ることはやっていきましょ。疲労からくる倒れなら、まずは疲労を取り除くこと。」

兵部「わかってるさ。でももう歳だからね。限界があるんだ。」