絶対可憐チルドレン＆兵部京介―未来の2人の女王～幻の刀編～― (ページ23)

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第20話/ヒノミヤと朱坂ページ23

朱坂「…幹部は全滅…か」

ガチャ…
「…てめぇここでなにしてやがる！？」

伊號の部屋の扉が開き、ヒノミヤが朱坂に突っかかる

朱坂「……君はアンディ・ヒノミヤだったかな。元USEI所属捜査官の。ESPはESP無効化」
口元が緩み、ニヤッとなる
……が、目は笑っていなかった

ヒノミヤ「よくわかってんじゃねぇか……！事前に調べてきたのか！？」
朱坂「そうさ。……ちなみにここの女王、それに少佐さんのこともよく調べてきた」

朱坂は言いながら上に上にと手を伸ばし始めた
ヒノミヤは不思議に思い警戒を始めた

朱坂「ハハッ……もっと早くここに戦闘を仕掛けていればよかったのかもな。そうすればヒノミヤ……君を僕の組織に引き込めた。裏切り者として」
それを聞いたヒノミヤは青筋がピクピクと動き始めてついにキレた

ヒノミヤ「っざけんじゃねぇ！たとえ俺は捜査官で裏切り者だったとしてもUSEIとは手を切ってここに入った！お前らの組織とここを一緒にすんじゃねぇ！！」

朱坂に蹴りをいれた

鈍い音が響いたかと思うと次の瞬間には伊號の部屋では無く船の甲板に出ていた

朱坂「やってくれるな……！？ヒノミヤ！」

すると朱坂は手を後ろに伸ばした
そしてそこから取り出されたのは黄昏の刀だった

ヒノミヤが圧倒的に不利なのは確かであるがそうではない
蹴りをいれたとき、一定の念波をおくってESPを使えなくしていた

ヒノミヤ「はん！そんなもんで俺に勝てるとでも……！？」
ヒノミヤの言葉は途中で途切れた

それもそのはず

刀である黄昏の刀は眩い黄色の光を放ちながら風を帯びはじめたのだ
朱坂「……これが名刀の本来の使い方だ！！よく覚えとけ！」

ヒノミヤ「はぁ！？こんなのが……刀の本来の力だと言うのかよ！？」
顔の前で腕を上げて光を防ぐヒノミヤ

その間にも黄昏の刀は黄色く輝き風を纏っていた
朱坂「これでパンドラとやらも終わりだぁ！！！」

そう叫ぶと地鳴りが響いた
ヒノミヤ「それは違うんじゃねぇの！？」

ヒノミヤも叫んだ

その時瞬間的に現れた人物がいた
……女王のA、瑠華だった

大きな音と風の音を聞きつけて駆けつけたのであった

朱坂が刀を振り下ろす瞬間に2人も自分達が持っていた刀を朱坂と同じように輝かせ、風を纏わせながら構えた

大きな高い音が響き、逆風もすごかった
船の窓は全て割れ、船の中にも風は入ってきた