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『“ヒーローになりたい”』
自分の中にあった強い気持ちに気づき、私はヒーローを志すことにした。
…まず、自分の状況を整理してみよう。
私は、マンガを読んでたら突っ込んできたトラックに轢かれて1度死んでる…はず。
そのあと、目が覚めたらなぜかこの世界にいた。
オールマイトが助けて病院に連れていってくれたけど、道路に倒れてたっていうのもおかしな話だ。
所持物は死ぬ直前に持っていたもののまま、名前も前の世界のまま。多分年齢もそのままだ。
分からないのは�爐海貝瓩�何年か、そしてどこか。
あと、私がなんでトリップしたのか。
3つ目に関しては考えるだけ無駄だと思う。
だって死んだら来てたんだから、まぁわからなくて当然だし。
そして、私には個性が宿っていた。
『…そうだ、個性』
どんな使い方ができるのか、どんな個性なのか。
そういえば、私の手にはまだ布団がくっついていた。
解けろ、と念じれば布団は難なく剥がれ落ちた。
試しに、近くの花瓶を引き寄せてみる。
(…デクくんのお母さんみたいだな。)
ふよふよと浮かぶ花瓶、なんだか不思議な感じだ。
手で持って、個性を解いた。
花瓶に手をかざして、水を引き寄せてみる。
すると、花瓶の中の水はまるで固体のように丸い形になって、手の中に収まった。
『…おぉ…』
こ、これはすごい。固体じゃないものも引き寄せられるのか。すんごい便利じゃないか。
…出したはいいけどこれ、どうやって戻そうかな。
結局、花瓶の花を持ち、水を花瓶にはめてから個性を解除することにした。そうすると、丸かった水は元の液体に戻った。
『これ、もしかして…浮かせられるのかな』
引きつける個性でなく、磁石のようなものであれば浮かせることもできるはず。
なにか小さいもの小さいもの、と探してみるが見つからない。
『…あ』
そうだ、と首と触った。
かちゃり。
よかった、あった。
この指輪は、私の宝物のひとつだ。
なんの指輪かもわからない、
そして私がなぜ持っているかもわからない。
古ぼけ、なぜか半分に割れているが、その指輪には惹き付けられるような不思議な魅力があった。
(手放しちゃいけない気がするんだよな)
首からチェーンを外し、手に乗せた。
『…浮かべ。』
囁くと、ふわり、と指輪が宙に浮いた。
手を動かしてもついてくる。
『おぉ、おぉっ…おお！！』
(この個性…ほんとにすごい！)
自分を浮かせたり飛んだり…可能性は無限大だ。
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しゅーくりーむ(プロフ) - 化け猫さん» 化け猫さんありがとうございます！嬉しすぎるお言葉…私にはもったいないです(；＿；)これからもどうぞこの小説を見守ってやってください…笑頑張ります！！ありがとうございます！！ (2017年12月23日 15時) (
レス) id: 947c5a0014 (このIDを非表示/違反報告)
化け猫(プロフ) - おもしろいです。切実に面白いです。これからもがんばってください！！ (2017年12月23日 14時) (レス) id: 8b31c3a625 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ(プロフ) - maya*さん» ほんとですか、ありがとうございます(；＿；)嬉しいです…！！頑張ります！！ (2017年12月8日 6時) (レス) id: 947c5a0014 (このIDを非表示/違反報告)
maya*(プロフ) - わぁ！いい話じゃないですか！これから見ていきます！更新頑張ってくださいね！ (2017年12月8日 1時) (レス) id: 6f9da94116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅーくりーむ | 作成日時：2017年12月7日 18時
