brave1 ページ32
「今日は君らに学級委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいの来たーー！！！」」」
あのあとある程度落ち着いた私は、心配するお茶子ちゃんをなんとか押し切る形でHRに出席していた。
(学級委員長かぁ…)
私は前に立つの苦手だし、あんまり向いてないかなぁ。
みんながすごい勢いで手を挙げて立候補しているのを見て、なんだか微笑ましい気持ちになる。
「…これは投票で決めるべき議案！！！」
飯田くんの案にみんなも賛成し、投票で決める流れに。
私は、考えに考えて飯田くんに投票した。
今の発言もそうだし、真面目でみんなをまとめるのに向いていると思ったからだ。
開票。
やっぱり、みんな自分に投票したみたいだ。
一番驚いたのは、自分に一票入っていたこと。
(…誰か入れてくれたのか)
誰かわからないけどありがとう！そしてごめんね、私こういうの向いてない…！
「じゃあ委員長緑谷、
副委員長八百万だ」
多かった順ーーーといっても3票と2票なんだけれども、複数票獲得した2人が委員長・副委員長を務めることになったらしい。
ちなみに私が投票した飯田くんは、1票入っていたことにとても感動していた。
今日のお昼ご飯は、昨日の夜少し多めに作ってしまったおかずを入れてきたお弁当だ。
食堂に誘ってくれたお茶子ちゃんに申し訳ないと思いつつ、教室でお弁当をもそもそと食べる。
A組の教室では人は少ないが数人がお弁当を食べており、とても居心地がよかった。
…と、和やかな雰囲気の教室に突然、ウゥーーーとサイレンが響き渡った。
あまりに大音量の警報に、私たちもさすがに取り乱してしまう。
警報の原因はセキュリティの突破だということだが、廊下はすし詰め状態で屋外に避難なんてものじゃあない。
『…と、とりあえず教室にいよう…』
教室の中で騒ぎが収まるのを待っていると、少しずつすし詰め状態が解消されていく。
どうやら、飯田くんの呼びかけによってみんなが落ち着きを取り戻したみたいだった。
(
これを知ってるのは私だけ。
(このあとのことも言えば、みんなが無事でいられる)
みんなを救えるのは、私だけ。
…………やめよう。
違うんだ、これもきっと、みんなには必要なことなんだ。
そう、自分に言い聞かせた。
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しゅーくりーむ(プロフ) - 化け猫さん» 化け猫さんありがとうございます！嬉しすぎるお言葉…私にはもったいないです(；＿；)これからもどうぞこの小説を見守ってやってください…笑頑張ります！！ありがとうございます！！ (2017年12月23日 15時) (
レス) id: 947c5a0014 (このIDを非表示/違反報告)
化け猫(プロフ) - おもしろいです。切実に面白いです。これからもがんばってください！！ (2017年12月23日 14時) (レス) id: 8b31c3a625 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ(プロフ) - maya*さん» ほんとですか、ありがとうございます(；＿；)嬉しいです…！！頑張ります！！ (2017年12月8日 6時) (レス) id: 947c5a0014 (このIDを非表示/違反報告)
maya*(プロフ) - わぁ！いい話じゃないですか！これから見ていきます！更新頑張ってくださいね！ (2017年12月8日 1時) (レス) id: 6f9da94116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅーくりーむ | 作成日時：2017年12月7日 18時
