ほどほどに ページ7
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「ただいまー」
今日は特に予定もないので学校が終わってすぐに直帰。17時前だし誰もいないとふんでいたが、リビングに人影があった。
竜胆「おかえり」
「いたんだ」
竜胆「いちゃ悪いか？」
「別に」
ためてたドラマでも見ようと思っていたのに、テレビは竜胆に先取りされていた。
「手洗お」
竜胆「…おい待て」
「？」
急に呼び止めたかと思ったら、私の事をジロジロ見ては眉間に皺を寄せた。
竜胆「短すぎねェ？ソレ」
「…スカート？別にそんなことないけど」
竜胆「いや、短すぎ」
「みんなこれだし」
短い短いと言う竜胆に少し苛立つ。みんなこんなもんだ。下着は見えない長さだし、別に迷惑をかけているわけでもない。
竜胆「長くしろ」
「嫌だ。なんで竜胆に決められなきゃいけないの」
竜胆「いいから長くしろって言ってんだよ」
「いいからって何？なんにも分かってないじゃん。もーいい。」
イライラしてきて、もうこの場所から早く出たくて仕方がない。
竜胆を睨みつけて、後ろを振り返り歩きだそうとした。
だけどそれは叶わなかった
「ちょ、何、手放し＿＿！！」
竜胆「分かってねーのはどっちだよ」
腕を掴まれたと思ったら、いつの間にか押し倒されてしまった。所詮床ドン状態。下から見上げる竜胆はいつもと違う雰囲気で、怖いと思ってしまう。目がそらせない。
竜胆「男はみんな狼なんだよ。今だって抜け出せねーだろ」
「はなして！どいてよ、」
竜胆「無理。だって分かってねーじゃん。」
「わ、わかったわかったから！だからどいてよ、！」
竜胆「無理だってば。あーほら、手が上に進んでく」
「やだ、やだ竜胆、やめて、お願い、」
竜胆は手をすべらせて、スカートを少しだけめくった。今まで見た事がない竜胆の行動に色んな感情が行き来して、ついに目から涙がぼろぼろ溢れてしまった。
竜胆「…懲りたらもうこんな短くすんな。分かったか」
「ご、ごめんなさい、もうしない、」
竜胆「…いい子。オレも怖がらせて悪かった。」
♡
♡
守りたいから
♡
♡
竜胆「外で短くしよーなんて思ってんじゃねェだろーな」
「ぎく」
竜胆「…全部見てっから」
「…へ、どどどゆこと？？どっから、？」
竜胆「内緒。」
続く
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作者名：みょんたん | 作成日時：2023年9月2日 2時
