門限 ページ2
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「………うるさ」
さっきからずっと右ポケットで鳴っているソレ
友達「次A歌って〜!」
「えー私の美声が聞きたいって?しょうがないなぁ」
友達「そーそー早くビセー聞かせてー」
「よっしゃ!Aちゃんライブはじめちゃいま〜……」
いつの間にか鳴りやんでたのに、マイクを手に取ろうとした瞬間また鳴りだした。
友達「ねーそろそろ出てあげたら?急用なんじゃない?」
「……一旦出てくる。先歌っといて。」
急用なわけあるか。しかも今日は友達とカラオケだって伝えてあるのだ。内心面倒を感じながら、部屋から出てスマホを耳に当てる
「あーどちら様ですか?今忙し___」
春千夜「おいテメェ今どこいんだよア゛!?」
「…るっさ。何?今日カラオケ行くって言ったよね」
春千夜「ンなモン分かってんだよ!何でまだカラオケ居んだって言ってんだよ!」
「はぁ?まだ19時じゃんか、これからなんだよこれから」
春千夜「まだじゃねェもう19時だバカ!門限すぎてんだよ!」
「は?」
門限なんて今初めて聞いた話だし、大体19時なんて遊び盛りの高校生にはいくら何でも早すぎる。
「門限なんて無いから。じゃ、もう切りまーす」
春千夜「あ!おい待てコラ勝手に切ってんじゃ___」
「めんどくせー薬切れてんじゃねーのこれ」
蘭「今帰んないと余計面倒くさくなるよ?Aチャン♡」
「……なんでいんの」
蘭「なんでって迎えに来たんだけど」
今の時点で面倒が増えている。迎えなんて頼んでないし数あるカラオケ店の中でここが見つかるのがそもそもおかしいでしょ
蘭「ほら帰るよー」
「ちょ、降ろして!!私まだ1曲も歌ってないから!!」
蘭「そんなの知りまセーン」
♡
♡
門限は守りましょう
♡
♡
春千夜「今度門限破ったら絶っっ対外出禁止にするかんな」
「は!?無理だしそんなの門限19時なんて早すぎんだよ!」
春千夜「いや19時じゃなくて18時な」
「余計無理だわ!!!!」
蘭「ていうかなんか忘れてね?」
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友達「Aーー!!!どこ行っちゃったのーー!!!(涙)」
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作者名:みょんたん | 作成日時:2023年9月2日 2時