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「お昼……私だけ頂くなんて皆に申し訳ないです」
一応遠慮したものの、「いいのいいの食べな！」とマンダレイとピクシーボブに言われた為、結局美味しく頂いてしまった。
「それにしても早かったね？ 個性は瞬間移動か何かかしら」
「一概には言えない……何というか、面倒臭い個性です。今回は偶々ハマっただけで」
「オールマイト的な……個性を明かさないスタイルね！」
そっか。オールマイトも自分の個性、公表はしていないものね。そういうことにしておいた方が楽か。ありがとうオールマイト。
「喩語、お前誰に個性掛けた」
暫く経って、相澤先生に質問された。「八百万さんです」と答えると先生は意外そうな顔をしていた。どうしてそんなことを聞いたのか問えば「てっきり爆豪辺りを挑発したのかと思った」らしい。
この人はどこまで私の個性のことを把握しているんだろうか。爆豪には掛けやすいってことはわかっているんだろうけれど。
そんなこんなで荷解きやらをしていると17時過ぎに皆がやってきた。ボロボロのくたくたで、私も普通に行ってたらああなると思うと自分の個性に感謝である。
「何が『3時間』ですか……」と瀬呂君が弱々しく訴えたが、マンダレイはケロっと「私たちならって意味」と答えていた。さすがはプロだ。単純に身体能力と慣れだろうな。口に出したら怒られるだろうけれど、年の功ってやつだ。
「それに、私達の設定時間よりも早く着いた子だっているよん」
あ、止めて。こっそり紛れようと思ったのに指差さないで。色々大変だから。
「喩語お前迷ったんじゃなかったのかよ！」
あはは……と曖昧に笑いを返すことしか出来ない。ピクシーボブが他の人を褒めたことによって、とりあえずその場は上手く躱せた。因みに他の人というのは、緑谷と爆豪と飯田君と轟君の4人だ。まあ、想像は出来る。
それでさっきから気になっている、マンダレイの近くにいる男の子。この子ってまさか……。
そのまさかは当たっていた。緑谷がマンダレイに質問し、彼が洸汰君だということがわかった。どうやら“ヒーロー”に対して思うところがあるようで、話しかけた緑谷は股間を殴打されて悶絶していた。性別は違えど気の毒である。
私達とつるむ……関わる気は無いようで、爆豪に「マセガキ」と鼻で笑われていたが、君がそれを言うのか。思わず突っ込みそうになった。代わりに轟君が突っ込んでいたが、案の定噛み付かれていた。
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りっぴい(プロフ) - 作品全部読ませて頂きました！質問なのですが、この作品のように字や背景を変えるようにするにはどうすればいいのでしょうか。 (2018年4月7日 0時) (
レス) id: 72a6f55e69 (このIDを非表示/違反報告)
廿楽(プロフ) - 冷やしチョコさん» 個性が好評のようで嬉しく思います。文才は……大変恐縮です。更新頑張ります！ (2017年8月29日 9時) (レス) id: b2aca56a6e (このIDを非表示/違反報告)
廿楽(プロフ) - ログインしたくない病さん» 評価だけでなくコメントまでしていただけて私はとても嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年8月29日 9時) (レス) id: b2aca56a6e (このIDを非表示/違反報告)
廿楽(プロフ) - 牙夢さん» 今回は更新じゃなくて申し訳ありません。続編もお楽しみいただけるように努めたいと思います。 (2017年8月29日 9時) (レス) id: b2aca56a6e (このIDを非表示/違反報告)
冷やしチョコ - 文才があるってこういう事なんだな…としみじみ思います。個性のアイディアが面白いし、何より小説の内容が面白いです。更新楽しみに待ってます！ (2017年8月29日 0時) (レス) id: 691aea1734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廿楽
| 作成日時：2017年8月13日 3時
