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「……危なかった」
家に帰ってすぐに自室のベッドに倒れ込む。いや焦った。爆豪要注意人物だわ。今のところ1番の。
学生だからって侮れないな、これは。
日本中から優れた学生が集まっているのが雄英だもの。
爆豪はその中でも秀でているのだから、侮っていいわけが無かった。迂闊だったな。
「気をつけなきゃ」
それに死柄木弔……今までと同じで、あいつが表向き敵のボスだ。尤も、バックにはもっとおぞましいのがいるのだが。
とりあえず明日は神野に行って、それで……。
瞼の重さに耐えられなくなってきた……あ、制服……明日アイロンかけるか……。
そのまま意識は深いところに落ちていった。
＊
普通の日だった。学生らしく遊んで、友達と笑い合うような。他愛もない日だった。
突然、小さな瓦礫が飛んできて、意識を失うまでは。
どうして、何で私が。何があったの？
ああ、わかった。寝ていたんだ。だってほら、目を覚ます直前の、意識が輪郭を持ち始める感覚。そっくりだ。
なんだかよく寝た気がする。
目を開けて、歯を磨いて……ああ、好きなアーティストのミニアルバムを予約してたんだ。取りに行かなきゃ。
さあ、起きよう。
オレンジのカーテンを開けなきゃ。
ところが目に入ったのは、オレンジのカーテンでも何でも無かった。
雑踏の中。交差点の中心に私はいた。
は……？
誰だってそう言うでしょ。
誰かがAと読んだ。振り向くとそこには見知らぬ人。
彼女は私が今立っている信号を渡りきった歩道にいて、早く早くと手招きしていた。
このままいても轢かれるだろうし、仕方なくそのままその人に向かって歩いていった。
「もーどうしたの？ 熱中症？」
確かに、8月だしな。でもね、私はあなたのことを知らないんだよ。
「あの、どちら様ですか？」
私が尋ねるとギョッとしたような顔をされた。
「ちょっとちょっと、まだ6月だよ？ まさか5月病が長引いてるの？」
6月？ 今日が6月なわけない。
でも、8月にしては妙に涼しい。
まさか……ね、まさか。
恐る恐る日付けが確認出来るものを探す。
ビルに埋め込まれたモニターを見る。
そこには、6月のニュースという文字が並んでいた。
――――――――――――――――――
轟焦凍落ち新作です。こっちを後に出すことになるとは……。よろしければどうぞ。
No.2の息子と犬猿【轟焦凍】
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nasamakuo48(プロフ) - はじめまして。とても面白い作品で一気に読んでしまいました。こんな感じで感想等を投稿するのが始めてなので、ど書けば良いのかわからず申し訳ありません。これからも、無理のないペースで新しい作品やストーリーの続きを拝見させていただくのを楽しみにしています。 (2017年9月27日 18時) (
レス) id: 6cec3e37ea (このIDを非表示/違反報告)
廿楽(プロフ) - 紫原 舞雪 @ペアネ中 兎化さん» コメントありがとうございます。フォントは、春夏秋冬PBBをTAKAYA様よりお借りしております。 (2017年8月11日 18時) (レス) id: aa9f0c2ea2 (このIDを非表示/違反報告)
紫原 舞雪 @ペアネ中 兎化(プロフ) - とても面白くて素敵な作品ですね！これからも投稿頑張って下さい！ 質問なんですが、この作品の文字のフォントは何を使っているんですか？教えて頂けると幸いです。 (2017年8月11日 13時) (レス) id: 4dbed81eb1 (このIDを非表示/違反報告)
廿楽(プロフ) - 瑞稀さん» 個性の描写が表現できているようで嬉しいです。ありがとうございます！ (2017年8月6日 18時) (レス) id: 8c5fbde7f2 (このIDを非表示/違反報告)
廿楽(プロフ) - かさかさスライムさん» ありがとうございます……恐れ多いです……！頑張りますね。 (2017年8月6日 18時) (レス) id: 8c5fbde7f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廿楽
| 作成日時：2017年7月31日 1時
