私、あの名探偵達に目を掛けられてるみたいです。【名探偵コナン】×【鬼滅の刃】

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「今の時間は！？」
「夜明けまで後少しだ！！！」
「誰か…！！！」



「っ…、」

傷口が痛い。

呼吸が辛い。


夜通しの戦いは辛い。体力がなくなりそう。痣を長期間使うのは駄目だ。と愈史郎さんにも忠告されたし…。そのせいもあって余計に足が重い、辛い。

でも負ける訳にはいかない。


交戦している皆。
それぞれが、色々な思いを抱えて戦っている。

『A…！！皆を守るんだろう？違うかい？』

お父さん…、

『Aなら出来るって信じてるわ。』

お母さん……。


そうだよね。弱気になっちゃ駄目。きっと私のあの型がキーになっている筈だから。


スゥゥゥゥゥゥゥ……

大きく息を吸い込む。

足は、今にも嫌だと言って崩れてしまいそうだけど、刀を持つ手も震えているけれど、


今ならできる。

目を閉じて集中する。




守るものの為に、限界なんて気にしない。痣がより一層濃くなっている気がする。

人々の喧騒が遠くなる。

ああ、あの時と同じ感覚だ。

出来る、これで私は、私の鬼狩りの人生に今度こそケリをつける。

目を開いて目の前の鬼に向かって走る。



「宙の呼吸 漆ノ型 空中歩行」


『宙の呼吸 終ノ型 宇宙(そら)の輝き』



思いっきり力を入れて振り下ろす。



「夜月……、」
「何。」
「俺はお前に、一つ先を越されてしまった様だ……、お前にソックリなあの女も言っていた____終ノ型と……。」

「これで決着はついた。また会う時は人間で会えると良いわね。」


風に乗って鬼の姿は消えていく。


朝日が差し込んで、他の隊士達の喜びの声が聞こえる。


ああ、終わった。やっと終わった。



これで、終わったんだ……。


安堵と緊張、すべての力が抜けて、そこで私は気を失った。

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