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episode26 ページ29

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「え、お前登坂さんと仲良かったっけ?」

そう思うのも当然のはず。
ちゃんと話したのはこの前のBarが初めてだったし、経理部のエリートさんと接点がそんなにあるわけがない。だから玲於が今の流れを不思議に思うのも無理はない。


『あー。この前ちょっと、1人で飲もうと思っていつものとこ行ったらいたんだよね〜』
このことにウソ偽りは無い。


「は?話しかけちゃったの??
ばっかじゃねーの?」

そんなに怒らなくたっていいのに...。


「そんなに怒らなくても、じゃねーよ!
お前自分の病気のことほんとに分かってんのか?俺か凛子がいねーとフォローできねーだろ?」

うん、しっかり心読まれたよね。
分かってる。分かってるんだけどさ。
今の言葉の数々だって本当は玲於の優しさだって、頭ではちゃんと分かってるけど________



『はー?あんたなんかに言われなくったって分かってますー。だいたい、人に頼らなくても1人でなんとかしますから。
それと、私が話しかけたんじゃなくて登坂さんから声かけてもらったの。私全然悪くなくない?
なのに何?いちいちいちいち私の行動全部に口出ししてきて、お母さんかっ!フンッ』


あぁ、やってしまった.....。




「勝手にしろ。」


なーんでこうなるかな、玲於のありがたさは死ぬほどわかってるつもりなのに。
いつもそう。玲於相手だとめちゃくちゃ言いすぎる。で、だいたいの場合私に非があるパターン。さいってーだ、私。

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作者名:さえ | 作成日時:2019年5月26日 10時

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