第九話 ページ10
「A、ここの山に行って欲しいんだ。」
「御意。単独任務ですか?」
「そうだね。何かあったらすぐ増援を呼ぶんだよ。」
鬼賀山…、おにがやま…、如何にも鬼が出そうです…。
「天の呼吸、壱ノ型、風雨。」
鬼の首が切れる音がして、ボトリとその首が落ちる。
終わりかな、でも何かまだ居るような気がする。
「鬼狩りか。」
「……!?」
いつの間に後ろに!?
「A様!!」
「下がりなさい!!増援は…!!」
迫りくるう腕。隠の人達は、私が守らなきゃ。
「増援を呼んだらどうなるか、わかるだろう。」
「っ……、貴方、鬼舞辻無惨ね…!!!」
「そういうお前は。」
「天柱の天空A!!あんたは許さない!!」
私から大切なものを奪った鬼。あの夜、赤く光る目を忘れた事は一度もない。
「そうか。」
っ……、危ない。1人じゃ絶対に無理。でも、出来るだけ、無惨の体力を減らさなきゃ。できなくても。私に出来ることを。柱として、恥じぬものを残せ。
ごめんね、無一郎くん。君との約束、果たせそうにないや。
「はぁ……、はぁ……。」
酸欠、頭が痛い。腕が重い、足が痛い。肺が潰れそう。
「夜明けだな…。」
姿を消した鬼。
もうきっと私は間に合わない。
どうしよう、無一郎くんにどうやって言い訳しようかな。
まだそんな事を考えている私に自分で笑ってしまう。
無一郎くんの、笑った顔が見たかったなぁ。
パタパタと駆けてくる音が聞こえ、首を動かす。
あれ、無一郎くん…??
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上杉愛梨(プロフ) - くるみさん» 了解〜。今度はちゃんと更新追っかける〜(何語) (2021年2月13日 11時) (レス) id: 77a0c6f179 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 上杉愛梨さん» ありがとう〜!!そう言ってもらえて嬉しいよ〜!無一郎くんは書きやすいのでまたあげるかもだから楽しみにしててね! (2021年2月13日 11時) (レス) id: dcd6ccec74 (このIDを非表示/違反報告)
上杉愛梨(プロフ) - ヤバい、これ好き・・・!むいくん推しで良かったぁぁ!! (2021年2月13日 8時) (レス) id: 77a0c6f179 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - Aさん» こんばんは…!拙い文章ですが、読んでくださってありがとうございます…!励みになります!無一郎くん推しの方にそう言って頂けて嬉しいです…!! (2020年12月13日 21時) (レス) id: 65c3adf4d5 (このIDを非表示/違反報告)
A - 無一郎推しにはとてもいい作品でした! (2020年12月13日 21時) (レス) id: 02ac65e34b (このIDを非表示/違反報告)
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