memories20 ページ24
廊下を歩きながら教室に向かっていると、ピルルルルと盛大な着信音が響き、思わず雰囲気で出る。
「はいもしもし!!」
『A!今からお前の家に行くぞ!!紋逸と、墨治郎と、ねずこでな!!!』
「え!!?」
急すぎ、急すぎ何ですけど。紋逸はきっと善逸の事だし、墨治郎は炭治郎の事。相変わらず、変な間違え方をする。私と禰豆子ちゃんの名前は間違えてないけど。
『お前の衣がついたやつ食べたい!だから、作れよ!!』
ブチッ、ツーツーツーツー。
唐突に切られ、思わず画面をガン見する。おいおい、私は料理人か。
あの人達を追い越して、先に買い物を済ませ、家で迎える為には、ダッシュするしか無い!!
私は、走る!!
「ピーピー!廊下を走るな!!」
「ぎゃーー!!冨岡先生!!!」
やだ!怖い!と善逸の様に泣き叫びたい気分になったのはこれが初めてだ。ほんとあの先生絶対地獄まで追ってくる。前世の師範だったとは思えなくらい怖いから!!
なんと、私は全力ダッシュの末、冨岡先生から逃げる事に成功したのである。拍手。この後、冨岡先生から逃れた生徒として、崇められる事になるのは今の私は知らない。
その後財布を引っ掴み、エビを買いに行き、天ぷらを即興で揚げた。無理難題に答えたのだから、もう少しこの人達には感謝して欲しいのだが。
と思いつつ、彼らを見る。美味しそうに食べているので、それはそれで良しとするか。
「あの先生、無駄に足速いんだよぉぉぉぉお!!!」
「わかるよ。それ、善逸 ナイス。」
「でしょ!!!?俺もう風紀委員辞めたいんだけど!!!」
「まあまあ、善逸、頑張ってるじゃ無いか。」
「あのねぇ!!黒く染めて行ったら誰だ!!って言われて殴られたの!」
ふふふふ、それは逆に笑う。
「Aちゃん!笑ってるでしょ!」
「ふがふがふが…。」
ねず…、こちゃんがフランスパンを外し、私の作った天ぷらを食べた!!!
「美味しいよ、Aさん。」
「ありがとうゔぅ!!!!!!」
その可愛さに善逸は失神し、担いで家に無理やり帰らせたのは、事実である。
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くるみ(プロフ) - つんだこんだぱんださん» 投票ありがとうございます!!面白いと言っていただけてうれしいです…!200票目!記念ですね〜! (2020年11月3日 12時) (レス) id: 9fbaaf95e5 (このIDを非表示/違反報告)
つんだこんだぱんだ - とっても面白いです!あと面白度投票200票目でした! (2020年10月31日 15時) (レス) id: 428de47700 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ぽんちゃんさん» あ、リクエストですか…??? (2020年6月29日 20時) (レス) id: 59d90933a5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 夢主、組織に目をつけられて、連れてくるよう命じられ、逆らえば殺される (2020年6月28日 14時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます…、漏れまくってますよね……(笑) (2020年6月21日 17時) (レス) id: 59d90933a5 (このIDを非表示/違反報告)
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