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唇が触れるまで、数センチ、
躊躇っていると痺れを切らしたのか瑞稀くんが目を開いて。
「遅い、」
容赦なく唇を奪われた。
瑞稀くんの唇、想像通り柔らかい……じゃなくて！
『……っ、』
「顔、真っ赤だね？」
余裕そうな瑞稀くんと、顔を真っ赤にして俯くことしかできない私。
これが恋愛経験の差か！
……まぁ、瑞稀くんが私に恋してるか、と言ったらそんなことは無いんだろう。
せいぜい面白いオモチャを見つけた、程度。
「初めて？」
『…………、』
では無いんですけど、
飛貴に奪われた、せっかちなファーストキスはドキドキする暇もなく、終わったし。
「初めてじゃないんだ」
『……？！』
「A、なんでも顔に出るんだもん」
反論しようにも、図星を突かれたから、返す言葉がございません。
これ、飛貴にも言われたなぁ、……まぁ、そっくりそのまま返したけど！
「さっきの？」
『さっき？』
「あの、一緒にいた奴」
『……あ、……え、と、……はい、そうです』
ふーん、そうなんだ、
自分から聞いたくせに何その返し？！
じとっと瑞稀くんを見詰めてみても、ふわりと微笑まれるだけ。
「顔、真っ赤なの治ったら下に降りておいで」
じゃあ、先に言ってるね、と瑞稀くんが部屋を出ていった。
無理無理、こんなのすぐに治るわけなんてない。
冷たい机にピタリと頬をくっ付けて、
『〜〜っ！』
声にならない、声を上げた。
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kiyoko__KING(プロフ) - 瑞稀くんの俺様帝王感ツボです。いつも癒しありがとうございます。 (2019年4月21日 0時) (
レス) id: e9d1effcf1 (このIDを非表示/違反報告)
ろんさん - 井上瑞稀くんが好きで読んでみました。同級生とかの話もすごく好きなんですが、瑞稀先生...（言ってみたかった）..めっちゃアリだぁー と楽しみながら読んでました！アオさんのＤｉｓｔｉｎｙも読みました！とても感動しました！次の投稿楽しみにしてます！ (2019年4月15日 18時) (レス) id: e75be039f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年4月14日 16時
