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残念ながらって!全然残念じゃないよ、瑞稀くん!
瑞稀くんの言うこと、恐ろしい要求しか想像出来ない。
例えばそうだな……、
『下僕?』
「下僕になりたいの?」
『い、いえ!!』
それもいいなぁ、とニコニコしながら丸つけを進めていく。
あ、そこ那須くんに聞いたところだ。
「これ、」
『あぁ、それ、クラスメイトに教えてもらったの』
「へー、」
つまらなそうに頬杖をついて、チッと舌打ち。
瑞稀くんってこんなキャラだっけ?
「あ、間違い発見」
ずっと見つからなかった、間違い探しの答えを見つけた子どものように笑う瑞稀くんだけど、
きっと頭の中はそんなカワイイもんじゃない。
「じゃあね、キス……して?」
『へ、』
「聞こえなかった?」
キスしてよ、と私の唇をつーっ、となぞって首を傾げる。
いやいや!キス?!なんで?!
『み、瑞稀せんせ、ど、どういう?』
「……俺、しばらく彼女いないからさぁ、」
溜まってんだよね、とキュッと綺麗に口角を上げた。
その言葉の意味を理解できないほど子どもじゃない。
カーッと顔に熱が集まるのがわかる、……てか瑞稀くん、
しばらく彼女いないんだ、
「ね、できないの?」
目を閉じて、唇を尖らせて、早く早くと私を急かす。
意を決して、瑞稀くんの頬に手を添えた。
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kiyoko__KING(プロフ) - 瑞稀くんの俺様帝王感ツボです。いつも癒しありがとうございます。 (2019年4月21日 0時) (レス) id: e9d1effcf1 (このIDを非表示/違反報告)
ろんさん - 井上瑞稀くんが好きで読んでみました。同級生とかの話もすごく好きなんですが、瑞稀先生...(言ってみたかった)..めっちゃアリだぁー と楽しみながら読んでました!アオさんのDistinyも読みました!とても感動しました!次の投稿楽しみにしてます! (2019年4月15日 18時) (レス) id: e75be039f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年4月14日 16時