7ｰ16 ページ44
＜ｻｸﾗside>
朝礼を終えてﾅｰｽｾﾝﾀｰで仕事をしていると小さな体が視界に入った。
四宮も直ぐに顔をあげた。
『藤原まなみ、戻りました』
申し訳なさそうに、気まずそうに入ってきたまなみちゃん。
小「おっ！藤原先生！おかえりー！」
『ただいまですっ』
そんな不安をかき消すよう小松さんは熱いﾊｸﾞをして、それに照れながらも応える姿にﾎｯとする。
「まなみちゃん、おかえり」
『ご迷惑おかけしました』
ﾍﾟｺﾘと頭を下げ、そして笑顔でただいま、と言った。
四「もっとゆっくりしてて良かったのに」
『もう大丈夫ですから』
四「無理はするなよ、足手まといになる」
小「四宮先生いじわる言ってー。藤原先生手術の日ずっとそわそわしてたくせに」
四「は？！それはっ」
『そうなんですか、なんだ〜笑』
四「余計なこと言わないでくださいよ、違うからな！」
『ふふふふ笑』
四「っ////」
そんなやり取りの中で笑うまなみちゃん。
少し四宮に妬いたが、今はあの笑顔が戻ってきてくれた事が嬉しくて堪らない。
下「まなみっ」
『加江ちゃん！』
ﾅｰｽｾﾝﾀｰに飛び込んできた下屋にまなみちゃんも駆け寄って、また嬉しそうに笑った。
いつもの日常に戻り、健診を終えて医局に戻るとまなみちゃんがいた。
「お疲れ様」
『お疲れ様です。担当患者さん、皆順調で良かったです。ありがとうございます』
「助け合うのは大切だからね」
『鴻鳥先生』
「ん？」
『私、すっごく歌いたいんです。付き合ってください』
「ふふ、もちろんだよ」
まなみちゃんは微笑みながら再びﾊﾟｿｺﾝと向き合った。
『あ』
突然発した声にまなみちゃんを見れば僕を見て言った。
『焼きそば、美味しかったです！』
「あぁ、いつでも食べていいよ笑」
ﾃﾞｽｸﾆ置いてあるｶｯﾌﾟ焼そばを指差せば目を輝かせてありがとうございます！と返ってきた。
ｶﾀｶﾀとｷｰﾎﾞｰﾄﾞを打つ音だけが医局に響く。
何も話さなくても目の前にいる存在だけでとても穏やかに感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 372人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
憂留 - いえいえ！そうですよね…(涙) ; _ ; はい！頑張って下さい!!!＾＾ (2017年12月4日 19時) (
レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - 憂留さん» ありがとうございます！どんどんいなくなっちゃう泣 8話、白川先生頑張りますね！ (2017年12月4日 18時) (レス) id: 6e2a5ac941 (このIDを非表示/違反報告)
憂留 - お疲れ様ですゝ 白川先生が〜 ; ; でも決意がかっこよかった…♪ 次も頑張ってくださ〜い♪♪＾＾ (2017年12月4日 17時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
憂留 - うんうん！そーですね！ 明日見ます!うわーーーい↑!!!!!楽しみにしてます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2017年12月1日 22時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - 憂留さん» 今日は白川先生の回ですね！8話はがっつり絡めるかもしれないです！笑 (2017年12月1日 20時) (レス) id: 6e2a5ac941 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mama | 作成日時：2017年11月9日 16時
