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7ー11 ページ39

<サクラside>




〜♪







隣で背を向けて聴いているまなみちゃん。
二人で座るには狭い椅子。
少しだけ触れている背中。





「まなみちゃんがピンチの時はいつでも弾くよ」


『贅沢ですね』



僕が思い悩んだ時もまなみちゃんは側にいてくれた。
いつも笑ってくれた。
だから僕も側にいてあげたい。






『鴻鳥先生』


「うん?」


『私決めました』





意を決したように立ち上がるまなみちゃんに、思わず手を止めた。
依然まなみちゃんは背を向けたまま。





『悔しいですけど、仕方ないです。これが私の人生です』





明るい声を作って、無理に笑いながら話す。
振り向かずにいるのは、泣いているからだろ?




『はぁ〜。寒いですねぇ』






震える声を誤魔化すように手を擦り合わせながら呟いた。


僕は椅子を跨ぐように座り直しまなみちゃんの腕を思いっきり引っ張った。

びっくりしてバランスを崩したまなみちゃんは僕の腕に収まるように椅子に座った。






『こっ、鴻鳥先生?』





離れようとするまなみちゃんを強く抱き締めると、まなみちゃんは大人しくなり、遠慮がちにそっと胸に顔を寄せた。






「頑張ってるまなみちゃんも好きだけど、頑張ってないまなみちゃんも大好きだよ」


『えっ』


「だから、一人で抱え込まないで。皆まなみちゃんの味方だから」




そう言うと、まなみちゃんは我慢の糸が切れたように声を出して泣いた。
抱き締めたまま、彼女の小さな背中を撫でた。









『っ、すいません。私は恵まれてますね。苦しい時手を差し伸べてくれる人がこんなに近くにいるなんて…』




落ち着いた頃、腕の中で話すまなみちゃん。
腕を緩めるとゆっくり顔をあげ体を起こした。





『しばらくお休みしますけど、よろしくお願いいたします』




丁寧に頭を下げ、顔をあげると言葉を続けた。




『パッと取って、パッと帰ってきますから、ふふっ』





潤んだ目、赤くなった鼻と頬。
くしゃりと笑う彼女が、堪らなく愛おしい。









『っ!』









気付いたら僕は









君にキスをしていた。









そっと離れると固まったままのまなみちゃん。









「僕はまなみちゃんの事が好きなんだ」

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憂留 - いえいえ!そうですよね…(涙) ; _ ; はい!頑張って下さい!!!^^ (2017年12月4日 19時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - 憂留さん» ありがとうございます!どんどんいなくなっちゃう泣 8話、白川先生頑張りますね! (2017年12月4日 18時) (レス) id: 6e2a5ac941 (このIDを非表示/違反報告)
憂留 - お疲れ様ですゝ 白川先生が〜 ; ; でも決意がかっこよかった…♪ 次も頑張ってくださ〜い♪♪^^ (2017年12月4日 17時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
憂留 - うんうん!そーですね! 明日見ます!うわーーーい↑!!!!!楽しみにしてます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2017年12月1日 22時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - 憂留さん» 今日は白川先生の回ですね!8話はがっつり絡めるかもしれないです!笑 (2017年12月1日 20時) (レス) id: 6e2a5ac941 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mama | 作成日時:2017年11月9日 16時

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